中原中也賞
中原中也賞(なかはらちゅうやしょう)には、
の2つがある。ここでは2について説明する。
現行の中原中也賞は、山口市と中原中也賞運営委員会が主催し、青土社とKADOKAWA(社内ブランド・角川書店)が後援する現代詩を対象とした文学賞である。受賞者には、正賞として高田博厚が制作した中原中也の首のブロンズ像(第11回より。第10回までは受賞作の英訳本出版)及び副賞として100万円が授与される。候補作は、著者本人の公募作品及び出版社・報道機関等の推薦作品から選ばれる。私家版の作品が受賞することもある。
受賞作
]第1回から第10回
]- 第1回(1996年) 豊原清明 『夜の人工の木』
- 候補作
- 倉田良成 『ゼノン、あなたは正しい』
- 山崎佳代子 『鳥のために』
- 萩原健次郎 『求愛』
- 梅田智江 『SO ALONE』
- 寺山冨三 『ぼくと時計の時差について』
- 江代充 『白V字 セルの小径』
- 候補作
- 第2回(1997年) 長谷部奈美江 『もしくは、リンドバーグの畑』
- 候補作
- 鳥越ゆり子 『音素砂丘〜サラスエル黙示録より』
- 貞久秀紀 『リアル日和』
- 清岳こう 『浮気町・車輛進入禁止』
- 榎本恭子 『静止球体』
- 中村和恵 『トカゲのラザロ』
- 候補作
- 第3回(1998年) 宋敏鎬 『ブルックリン』
- 候補作
- 佐々木浩 『象が死んだら』
- 貞久秀紀 『空気集め』
- 藤倉英世 『消滅のための火』
- 大嶋賢利 『維新』
- 竹内敏喜 『翰』
- 候補作
- 第4回(1999年) 和合亮一 『AFTER』
- 候補作
- 野中美峰 『がらすの月』
- 青山みゆき 『西風』
- 松元泰介 『空の壜』
- 宮城隆尋 『盲目』
- 鍋島幹夫 『七月の鏡』
- 萩原健次郎 『絵桜』
- 候補作
- 第5回(2000年) 蜂飼耳 『いまにもうるおっていく陣地』
- 候補作
- 竹内敏喜 『風を終える』
- 奥野雅子 『日日は橙色の太陽に沿って』
- 本間淳子 『アーバン・アンモナイト』
- 荒川純子 『デパガの位置』
- 田中庸介 『山が見える日に、』
- 雨矢ふみえ 『ジーナ・ロロブリジーダ夢みる巻き毛』
- 候補作
- 第6回(2001年) アーサー・ビナード 『釣り上げては』
- 候補作
- 三浦優子 『Lyrics(りりっくす)』
- 松本圭二 『詩篇アマータイム』
- 渡辺玄英 『海の上のコンビニ』
- 本庄ひろし 『颱風一家』
- 田口犬男 『モー将軍』
- 柴田千晶 『空室1991-2000』
- 候補作
- 第7回(2002年) 日和聡子 『びるま』
- 候補作
- 松岡政則 『ぼくから離れていく言葉』
- 関口涼子 『二つの市場、ふたたび』
- 高屋優子 『妹人形』
- 細見和之 『言葉の岸』
- 牛島敦子 『磁気圏擾乱』
- 元山舞 『青い空の下で』
- 候補作
- 第8回(2003年) 中村恵美 『火よ!』
- 候補作
- 西元直子 『けもの王』
- 四元康祐 『世界中年会議』
- 利岡正人 『運動の間口』
- 宮城隆尋 『idol』
- 今井義行 『私鉄』
- 齋藤恵美子 『緑豆』
- 候補作
- 第9回(2004年) 久谷雉 『昼も夜も』
- 候補作
- 後藤美和子 『極地』
- 橋場仁奈 『姉さんの美しい、死体』
- 井狩初子 『理髪店の憂鬱』
- 杉本真維子 『点火期』
- 有松裕子 『擬陽性』
- 松岡政則 『金田君の宝物』
- 候補作
- 第10回(2005年) 三角みづ紀 『オウバアキル』
- 候補作
- 田原 『そうして岸が誕生した』
- 斎藤恵子 『樹間』
- 池田瑞輝 『もっともっと高い木』
- 森川雅美 『くるぶしのふかい湖』
- 小笠原鳥類 『素晴らしい海岸生物の観察』
- 小島数子 『標的の未知に狙われて』
- 候補作
第11回から第20回
]- 第11回(2006年) 水無田気流 『音速平和 sonic peace』
- 候補作
- 藤原安紀子 『音づれる聲』
- 手塚敦史 『詩日記』
- 廿楽順治 『すみだがわ』
- 利岡正人 『早起きの人々』
- 齋藤恵美子 『最後の椅子』
- 辻和人 『息の真似事』
- 候補作
- 第12回(2007年) 須藤洋平 『みちのく鉄砲店』
- 候補作
- 多和田葉子 『傘の死体とわたしの妻』
- 大谷良太 『薄明行』
- キキダダマママキキ 『死期盲』
- 望月遊馬 『海の大公園』
- 安川奈緒 『MELOPHOBIA』
- 館路子 『螢、探して』
- 候補作
- 第13回(2008年) 最果タヒ 『グッドモーニング』
- 候補作
- 清水あすか『頭を残して放られる。』
- 新井高子 『タマシイ・ダンス』
- 細見和之 『ホッチキス』
- 利岡正人 『彼方』
- 中塚鞠子 『約束の地』
- 関口涼子 『グラナダ詩編』
- 候補作
- 第14回(2009年) 川上未映子 『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』
- 候補作
- 中筋智恵『夏虫の巣』
- 小川三郎 『流砂による終身刑』
- 松本秀文 『白紙の街の歌』
- 高岡力 『新型』
- 浅野言朗 『2の6乗=64/窓の分割』
- 鳥居万由実 『遠さについて』
- 候補作
- 第15回(2010年) 文月悠光 『適切な世界の適切ならざる私』
- 候補作
- 山田亮太『ジャイアントフィールド』
- 大江麻衣『道の絵』
- なかにしけふこ『The Illuminatated Park 閃光の庭』
- 八柳李花『Beady-fingers.』
- 尾中俊介『カルデサック』
- 浦歌無子『耳のなかの湖』
- 候補作
- 第16回(2011年) 辺見庸 『生首』
- 候補作
- 高橋正英『クレピト』
- 塚越祐佳『越境あたまゲキジョウ』
- 清中愛子『宮の前キャンプからの報告』
- 管啓次郎『Agend’Ars』
- 高谷和幸『ヴェジタブル・パーティ』
- 陶原葵『明石、時、』
- 候補作
- 第17回(2012年) 暁方ミセイ 『ウイルスちゃん』
- 候補作
- 八柳李花『サンクチュアリ』
- 手塚敦史『トンボ消息』
- 一方井亜稀『疾走光』
- 江夏名枝『海は近い』
- 河邉由紀恵『桃の湯』
- 大崎清夏『地面』
- 候補作
- 第18回(2013年) 細田傳造 『谷間の百合』
- 候補作
- 白鳥央堂『晴れる空よりもうつくしいもの』
- 高塚謙太郎『カメリアジャポニカ』
- 疋田龍乃介『歯車VS丙午』
- ブリングル『、そうして迷子になりました』
- 望月遊馬『焼け跡』
- 後藤ユニ『サマーバケーション・イン・マイ・ヘッド』
- 候補作
- 第19回(2014年) 大崎清夏 『指差すことができない』
- 候補作
- 浦歌無子『イバラ交』
- カニエ・ナハ『オーケストラ・リハーサル』
- 小林坩堝『でらしね』
- そらしといろ『フラット』
- 峯澤典子『ひかりの途上で』
- 米山浩平『ピノキオ』
- 候補作
- 第20回(2015年) 岡本啓 『グラフィティ』。
- 候補作
- 浅井眞人『仁王と月』
- 伊藤浩子『wonderers』
- 榎本櫻湖『空腹時にアスピリンを飲んではいけない』
- カニエ・ナハ『MU』
- 紺野とも『かわいくて』
- 高塚謙太郎『ハポン絹莢』
- 候補作
第21回から第30回
]- 第21回(2016年) カニエ・ナハ 『用意された食卓』
- 候補作
- 佐峰存 『対岸へと』
- 宿久理花子 『からだにやさしい』
- 平田詩織 『歌う人』
- 宮岡絵美 『境界の向こう』
- 望月遊馬 『水辺に透きとおっていく』
- 森本孝徳 『零余子回報』
- 候補作
- 第22回(2017年) 野崎有以 『長崎まで』
- 候補作
- 尾久守侑 『国境とJK』
- ジェフリー・アングルス 『わたしの日付変更線』
- 冨岡悦子 『ベルリン詩篇』
- 萩野なつみ 『遠葬』
- 山﨑修平 『ロックンロールは死んだらしいよ』
- 山下晴代 『今はもう誰も杉村春子など思い出さない』
- 山田亮太 『オバマ・グーグル』
- 候補作
- 第23回(2018年) マーサ・ナカムラ 『狸の匣』
- 候補作
- 海老名絢『きょりかん』
- 田中さとみ『ひとりごとの翁』
- 十田撓子『銘度利加』
- 橋本シオン『これがわたしのふつうです』
- 藤本哲明『ディオニソスの居場所』
- 松本秀文『「猫」と云うトンネル』
- 候補作
- 第24回(2019年) 井戸川射子 『する、されるユートピア』
- 候補作
- 岩倉文也『傾いた夜空の下で』
- 倉石信乃『使い』
- 小縞山いう『リリ毛』
- 殿塚友美『fey』
- 水下暢也『忘失について』
- 候補作
- 第25回(2020年) 水沢なお 『美しいからだよ』
- 候補作
- 海老名絢『声を差し出す』
- 神山紗良『透明な砦』
- 白鳥央堂『想像星座群』
- タケイ・リエ『The inland sea』
- 長谷部裕嗣『箱の中の森』
- 彦坂美喜子『子実体日記』
- 候補作
- 第26回(2021年) 小島日和 『水際』
- 候補作
- 青木由弥子『しのばず』
- 石松佳『針葉樹林』
- 江島名枝『あわいつみ』
- 大島静流『飛石の上』
- 尾久守侑『悪意Q47』
- 萩野なつみ『トレモロ』
- 候補作
- 第27回(2022年) 国松絵梨 『たましいの移動』
- 候補作
- 小林坩堝『小松川叙景』
- 紫衣『旋律になる前の』
- 蜆シモーヌ『なんかでてるとてもでてる』
- 照井知二『夏の砦』
- 長谷部裕嗣『灰には灰を』
- 村岡由梨『眠れる花』
- 候補作
- 第28回(2023年) 青柳菜摘 『そだつのをやめる』
- 候補作
- 飯沢耕太郎『完璧な小さな恋人』
- 奥間埜乃『黯らかな静寂、すべて一滴の光』
- 小野絵里華『エリカについて』
- 鎌田尚美『持ち重り』
- 竹中優子『冬が終わるとき』
- 藤原佯『O』
- 候補作
- 第29回(2024年)佐藤文香『渡す手』
- 候補作
- 伊口さや『大人になったらこわくないよ』
- 大島静流『蔦の城』
- 貝塚津音『魚里山-イノシシのうた』
- 姜湖宙『湖へ』
- 佐峰存『雲の名前』
- 高橋実里『とおくの火』
- 候補作
- 第30回(2025年)高村而葉『生きているものはいつも赤い』
- 候補作
- 高嶋樹壱『一千暦の帰り道』
- 高塚しい『六月の幻想』
- のもとしゅうへい『通知センター』
- 南椌椌『ソノヒトカヘラズ』
- 湯村りす『ZOO』
- 候補作
選考委員
]- 第1回から第5回 荒川洋治、北川透、佐々木幹郎、佐藤泰正、中村稔、吉田熈生
- 第6回から第8回 荒川洋治、北川透、佐々木幹郎、佐藤泰正、中村稔、
- 第9回から第10回 荒川洋治、井坂洋子、北川透、佐々木幹郎、佐藤泰正、中村稔
- 第11回から第16回 荒川洋治、井坂洋子、北川透、佐々木幹郎、佐藤泰正、高橋源一郎
- 第17回から第22回 荒川、井坂、北川、佐々木、高橋、蜂飼耳
- 第23回から第28回 荒川、井坂、佐々木、高橋、蜂飼
- 第29回から 蜂飼耳、川上未映子、カニエ・ナハ、野崎有以、穂村弘
脚注
]注釈
]出典
]関連項目
]- ユリイカ (雑誌)
- 萩原朔太郎賞
- H氏賞
外部リンク
]- 中原中也記念館
カテゴリ:
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