ボローニャ大学

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University of Bologna
Università di Bologna
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ラテン語: Universitas Bononiensis
モットー Alma mater studiorum
ラテン語: 学問を育む母
モットー (英語) Nourishing mother of the studies
種別 公立
設立年 1088年
学長 ジョヴァンニ・モ
ラーリ
教員数
2,917名
学生総数 90,291名
学部生 47,253名
大学院生 36,266名
博士課程在籍者
4,239名
所在地 image イタリア
エミリア=ロマーニャ州ボローニャ
スポーツ CUSB
Coimbra Group, Utrecht Network
公式サイト unibo.it
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ボローニャ大学における1350年代の講義風景を描いた写本挿絵
書記机型の教卓と椅子が一体となった威厳ある座席に腰を下ろしている教授(左上)を、貴族や富裕層の子息からなる就学者たちが取り巻き、教えを受けている。もっともこの時代、教授者は就学者側に雇用された身分であり、現代に見られるような学生に対して上位の立場とは違っている。
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ボローニャ大学イタリア語:Alma mater studiorum - Università di Bologna、略号:UNIBO)は、イタリアのボローニャに所在する大学である。

ヨーロッパ最古の総合大学cf. 世界最古の一覧#学問所)。パリ大学、パドヴァ大学、サラマンカ大学、トゥールーズ大学、モンペリエ大学、オックスブリッジなど、11世紀から13世紀にかけて創立されたヨーロッパ最古の中世大学群の中で最も歴史を有する。世界の近代型大学の原点とされ、「母なる大学」(Alma Mater Studiorum) と称される名門大学。

歴史

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正確な創立年は定かでないが、すでに11世紀には法学校としてペポやイルネリウスによる市民法の教育活動が行われていた。1888年、ジョズエ・カルドゥッチらが立ち上げた委員会の調査によって、1088年を正式な創立年とし、アルキジンナジオ館を初の大學棟とした。創立時の背景として、1075年に始まる叙任権闘争において、ローマ教皇グレゴリウス7世が、自らの主張の裏付けをローマ法に求め、法体系の研究を強力に奨励したことが挙げられる。ボローニャ大学にはローマ法を学びにヨーロッパ中から学生が集まり、彼ら留学生は相互扶助や自衛を目的としたコンソルティアを結成。その後、教授契約関係に基づく教師と学生の共同体ソキエタスへと発展。この共同体は古代ギリシアのソフィストや古代ローマの弁論家における個別的な教授関係と、中世のギルド的な家族的性質の両面を持っていた。12世紀末には、ソキエタスはナチオ(国民団)という地域別出身者ごとに集まった共同体へと移行。このナチオは、神聖ローマ皇帝フリードリヒ1世によって、裁判を起こす法的権限が与えられた。こうした行政側の介入は、優秀な教員の流出を防ぐためにさらに強化され、教員と統治者の関係が強まったことを危惧した学生達は、アルプス以北とアルプス以南出身者の2つに分かれたウニウェルシタス(大学団)というギルドを結成。ウニウェルシタスは、教員を構成員に含まず、各ナチオを統合する学生の連合組織であり、授業料を盾にした強力な権限を持って教師の選定も行った。このウニウェルシタス(universitas)が英語のuniversityにつながる。一方で、教師もコレギウムという学位授与認定団体を結成し、授業料支払いによる優位性を持つウニウェルシタスに対して、学位授与権で両者間のバランスを保とうとした。1280年に、ボローニャ市が教員給与の支払いを始めたことによって、様々な変遷を辿った教師と学生の関係性は安定に向かった。初期ボローニャ大学の頃の学部は、法学部、神学部、医学部、哲学部であり、伝統的な学部構成として以降に設立された大学でも踏襲された。13世紀には、ローマ教皇庁より、最高峰の権威を持つ大学としてストゥディウム・ゲネラーレ(中世大学)に認定された。これは、当時、他にパリ大学とサレルノ医学校のみに認められた地位であった。近代科学の幕開けとなったルネサンス期には、科学的発展の最大級の拠点となり、名実ともに歴史に名を刻むことになった。創立から千年近い歴史のなかには、コペルニクス、エラスムス、ペトラルカ、ダンテ、カッシーニ、ガルヴァーニ、インノケンティウス3世など、錚々たる歴史上の偉人達や諸学の開祖達が名を連ねている。1999年には、グローバルな基準に基づく大学教育の再編を目的に、ヨーロッパにおける高等教育の学位相互認定の仕組みが、ボローニャ大学の名にちなんだボローニャ・プロセスとして、ヨーロッパ諸国間で合意された。

評価

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2026年のQS世界大学ランキングにおいて、世界第138位だった。卒業生のエンプロイアビリティランキング(雇用者による評価)では、世界第84位だった。2024年のTHE世界大学ランキングにおいて、世界第155位だった。また、持続可能な開発目標への大学のコミットメントにおいて、世界第6位、ヨーロッパでは第1位だった。2025年のUSニューズ&ワールド・レポートのランキングにおいて、世界第130位だった。世界最古の大学として圧倒的な権威を有することから、世界ランキングの潮流とは明確な距離を取るが、英語のみで授業を行うプログラムも充実しており国際性は高い。

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現在の施設

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拠点

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現在ではエミリア=ロマーニャ各地(ラヴェンナとリミニ、フォルリ、チェゼーナ)の拠点に23の学部があり、10万人を超える学生が所属する。

学部

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  • 農学
  • 芸術・新文学
  • 経済
  • 教育
  • エンジニアリング
  • スポーツ・サイエンス
  • 外国語・文学
  • 化学
  • 法律
  • 哲学
  • 数学・物理・自然科学
  • 獣医学
  • 医学
  • 政治科学
  • 心理学
  • 統計学
  • 薬学

関連する著名人

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  • イルネリウス:法学者。註釈学派の開祖。
  • アンドレア・アルチャート : 法学者。人文主義法学の開祖。
  • バルトールス・デ・サクソフェラート : 法学者。ローマ法と大陸法の権威。
  • ニコラウス・コペルニクス:天文学者。司祭。革命的な地動説の提唱者。
  • パラケルスス:医師。神秘思想家。医化学の開祖。
  • ジェロラモ・カルダーノ:数学者。代数学の業績で有名。
  • ピコ・デラ・ミランドラ:哲学者。「人間の尊厳」の提唱者。
  • ペトラルカ:人文主義者。詩人。
  • インノケンティウス3世:教皇権最全盛期時代のローマ教皇
  • グレゴリウス13世:現行のグレゴリオ暦を採用した教皇。
  • ピウス4世:対抗宗教改革を推進した教皇。
  • ピウス5世:対抗宗教改革を推進した教皇。
  • アレクサンデル6世:ルネサンス期の最も悪名高い教皇。
  • ボニファティウス8世:ローマ教皇アナーニ事件で有名。
  • ヨハネス23世:教会大分裂期の対立教皇。
  • グレゴリウス9世:ローマ教皇
  • クレメンス8世:ローマ教皇
  • インノケンティウス9世:ローマ教皇
  • グレゴリウス12世:ローマ教皇
  • グレゴリウス15世:ローマ教皇
  • カルロ・ボッロメーオ:対抗宗教改革の推進者の一人。
  • トマス・ベケット:カンタベリー大司教。
  • レオン・バッティスタ・アルベルティ:ルネサンス期の万能の人の典型と言われた天才。
  • アルブレヒト・デューラー。ルネサンス期の画家。
  • ダンテ:哲学者。「神曲」で有名。
  • エラスムス:人文主義者。
  • ギヨーム・ド・ティール:聖職者。年代記作家。
  • コルッチョ・サルターティ:人文主義者。
  • ラウラ・バッシ:物理学者。史上初の女性教授。
  • マリア・ガエターナ・アニェージ:数学者。史上2人目の女性教授。
  • ジョヴァンニ・カッシーニ :天文学者。
  • ルイージ・ガルヴァーニ:電気生理学の開祖。
  • マルチェロ・マルピーギ:顕微鏡解剖学の創設者。
  • ラザロ・スパランツァーニ:実験動物学の開祖。
  • グリエルモ・マルコーニ:発明家。ノーベル物理学賞受賞。
  • モンディーノ・デ・ルッツィ :医学者。解剖学の再構者。
  • ヤレーマ・ヴィシニョヴィエツキ:貴族。マグナート。
  • ジャコモ・マッテオッティ。統一社会党の中心人物としてムッソリーニに対抗。
  • カルロ・ゴルドーニ:劇作家。リブレット作家。
  • ロマーノ・プローディ :政治家。イタリア共和国第76代・80代首相。欧州委員会委員長。
  • ウンベルト・エーコ:小説家。「薔薇の名前」
  • ピエル・パオロ・パゾリーニ:映画監督。
  • ミケランジェロ・アントニオーニ:映画監督。
  • プピ・アヴァティ:映画監督。
  • エンツォ・フェラーリ:フェラーリの創設者。
  • ステファノ・ドメニカリ:F1グループCEO。
  • コッラド・ジニ:社会学者。ジニ係数の考案者。
  • グレゴリオ・リッチ=クルバストロ:数学者。テンソル解析の発明者。

名誉博士

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学術等提携校

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その他

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ドキュメンタリー

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脚注

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[脚注の使い方]
  1. ^ “井上ひさしのボローニャ日記”. NHK. 2020年11月13日. 2021年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2021年4月24日閲覧.

関連項目

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  • アルキジンナジオ

外部リンク

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  • 公式サイト Unibo.it
  • Polo di Rimini
  • Polo di Ravenna
  • Polo di Cesena
  • Polo di Forlì

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