紫式部文学賞(むらさきしきぶぶんがくしょう)は、京都府宇治市と市の教育委員会が主催する、同市ゆかりの文学者紫式部の名が冠された文学賞である。前年1月1日から12月31日までに発表された、女性作家による日本語の文芸作品・文学研究を対象とする。受賞者には正賞としてブロンズ像、副賞として200万円が授与される。
受賞作一覧
第1回から第10回
| 回(年) | 賞 | 受賞者 | 受賞作 | 刊行 |
|---|
| 第1回(1991年度) | 受賞 | 石丸晶子 | 『式子内親王伝――面影びとは法然』 | 1989年12月 朝日新聞社 |
| 第2回(1992年度) | 受賞 | 江國香織 | 『きらきらひかる』 | 1991年5月 新潮社 |
| 第3回(1993年度) | 受賞 | 石牟礼道子 | 『十六夜橋』 | 1992年5月 径書房 |
| 第4回(1994年度) | 受賞 | 岩阪恵子 | 『淀川にちかい町から』 | 1993年10月 講談社 |
| 第5回(1995年度) | 受賞 | 吉本ばなな | 『アムリタ』【上下】 | 1994年1月 福武書店 |
| 第6回(1996年度) | 受賞 | 田中澄江 | 『夫の始末』 | 1995年10月 講談社 |
| 第7回(1997年度) | 受賞 | 村田喜代子 | 『蟹女』 | 1996年6月 文藝春秋 |
| 第8回(1998年度) | 受賞 | 斎藤史 | 『齋藤史全歌集 1928-1993』 | 1997年5月 大和書房 |
| 第9回(1999年度) | 受賞 | 川上弘美 | 『神様』 | 1998年9月 中央公論社 |
| 第10回(2000年度) | 受賞 | 三枝和子 | 『薬子の京』【上下】 | 1999年1月 講談社 |
第11回から第20回
| 回(年) | 賞 | 受賞者 | 受賞作 | 刊行 |
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| 第11回(2001年度) | 受賞 | 富岡多惠子 | 『釋迢空ノート』 | 2000年10月 岩波書店 |
| 第12回(2002年度) | 受賞 | 河野裕子 | 『歌集 歩く』 | 2001年10月 青磁社 |
| 第13回(2003年度) | 受賞 | 大庭みな子 | 『浦安うた日記』 | 2002年12月 作品社 |
| 第14回(2004年度) | 受賞 | 俵万智 | 『愛する源氏物語』 | 2003年7月 文藝春秋 |
| 第15回(2005年度) | 受賞 | 津島佑子 | 『ナラ・レポート』 | 2004年9月 文藝春秋 |
| 第16回(2006年度) | 受賞 | 梨木香歩 | 『沼地のある森を抜けて』 | 2005年8月 新潮社 |
| 第17回(2007年度) | 受賞 | 馬場あき子 | 『歌説話の世界』 | 2006年4月 講談社 |
| 第18回(2008年度) | 受賞 | 伊藤比呂美 | 『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』 | 2007年6月 講談社 |
| 第19回(2009年度) | 受賞 | 桐野夏生 | 『女神記』 | 2008年11月 角川書店 |
| 第20回(2010年度) | 受賞 | 川上未映子 | 『ヘヴン』 | 2009年9月 講談社 |
第21回から第30回
| 回(年) | 賞 | 受賞者 | 受賞作 | 刊行 |
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| 第21回(2011年度) | 受賞 | 多和田葉子 | 『尼僧とキューピッドの弓』 | 2010年7月 講談社 |
| 第22回(2012年度) | 受賞 | 岩橋邦枝 | 『評伝 野上彌生子――迷路を抜けて森へ』 | 2011年9月 新潮社 |
| 第23回(2013年度) | 受賞 | 赤坂真理 | 『東京プリズン』 | 2012年7月 河出書房新社 |
| 第24回(2014年度) | 受賞 | 森まゆみ | 『「青鞜」の冒険: 女が集まって雑誌をつくるということ』 | 2013年6月 平凡社 |
| 第25回(2015年度) | 受賞 | 佐藤愛子 | 『晩鐘』 | 2014年12月 文藝春秋 |
| 第26回(2016年度) | 受賞 | 平田俊子 | 『詩集 戯れ言の自由』 | 2015年10月 思潮社 |
| 第27回(2017年度) | 受賞 | 津村記久子 | 『浮遊霊ブラジル』 | 2016年10月 文藝春秋 |
| 第28回(2018年度) | 受賞 | 水原紫苑 | 『歌集 えぴすとれー』 | 2017年11月 本阿弥書店 |
| 第29回(2019年度) | 受賞 | 山崎佳代子 | 『パンと野いちご:戦火のセルビア、食物の記憶』 | 2018年5月 勁草書房 |
| 第30回(2020年度) | 受賞 | 中島京子 | 『夢見る帝国図書館』 | 2019年5月 文藝春秋 |
第31回から
| 回(年) | 賞 | 受賞者 | 受賞作 | 刊行 |
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| 第31回(2021年度) | 受賞 | 黒田夏子 | 『組曲 わすれこうじ』 | 2020年5月 新潮社 |
| 第32回(2022年度) | 受賞 | 奈倉有里 | 『夕暮れに夜明けの歌を:文学を探しにロシアに行く』 | 2021年10月 イースト・プレス |
| 第33回(2023年度) | 受賞 | 角野栄子 | 『イコ トラベリング 1948-』 | 2022年9月 KADOKAWA |
| 第34回(2024年度) | 受賞 | 皆川博子 | 『風配図:WIND ROSE』 | 2023年5月 河出書房新社 |
| 第35回(2025年度) | 受賞 | 水村美苗 | 『大使とその妻』 | 2024年9月 新潮社 |
選考委員
- 第01回 - 梅原猛、多田道太郎、田辺聖子、瀬戸内寂聴
- 第16回 - 梅原猛、川上弘美、竹田青嗣、多田道太郎、村田喜代子
- 第18回 - 多田が没し、鈴木貞美に代わる。
- 第22回 - 梅原が退任し、猪木武徳に代わる。
- 第23回 - 井波律子、川上弘美、竹田青嗣、鈴木貞美、村田喜代子
- 第34回 - 川上弘美、鈴木貞美、竹田青嗣、平田俊子、村田喜代子
脚注
[脚注の使い方]
出典
- ^ “川上未映子「すべて真夜中の恋人たち」書評 平凡な世界で「特別」を感じる|好書好日”. 朝日新聞社. 2021年12月30日閲覧。
- ^ 「『青鞜』は自分を映す鏡」 紫式部文学賞贈呈式で森まゆみさん - 産経ニュース[リンク切れ]
- ^ 紫式部文学賞に佐藤愛子さんの「晩鐘」:朝日新聞デジタル[リンク切れ]
- ^ 紫式部文学賞に平田俊子さん「戯れ言の自由」 京都・宇治 : 京都新聞[リンク切れ]
- ^ “紫式部文学賞に津村記久子さん「浮遊霊ブラジル」 京都・宇治”. 京都新聞 (2017年8月4日). 2017年11月23日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “紫式部文学賞に水原紫苑さん”. 時事通信 (2018年9月24日). 2018年9月24日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “紫式部文学賞に山崎佳代子さん”. 時事通信 (2019年9月3日). 2019年9月3日閲覧。[リンク切れ]
- ^ "第34回紫式部文学賞が決定しました。."宇治市HP「文化事業」(2024年10月10日更新). 2024年10月11日閲覧。
- ^ "紫式部文学賞:概要."宇治市HP「文化事業」(2023年4月1日更新). 2024年10月11日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 宇治市
- 紫式部文学賞
- 宇治市紫式部文学賞及び紫式部市民文化賞に関する要綱
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