チョッちゃん
| チョッちゃん | |
|---|---|
| ジャンル | テレビドラマ |
| 原作 | 黒柳朝『チョッちゃんが行くわよ』 |
| 脚本 | 金子成人 |
| 演出 | 清水満 富沢正幸 一柳邦久 |
| 出演者 | 古村比呂 世良公則 由紀さおり 役所広司 宮崎萬純 杉本哲太 片岡鶴太郎 春風亭小朝 佐藤オリエ 佐藤慶 川谷拓三 前田吟 |
| ナレーター | 西田敏行 |
| 時代設定 | 昭和2年 - 24年 |
| 製作 | |
| 製作総指揮 | 小林猛(制作統括) 山岸康則(制作統括) |
| 制作 | NHK |
| 放送 | |
| 放送国・地域 | |
| 放送期間 | 1987年4月6日 - 10月3日 |
| 放送時間 | 月 - 土曜 8:15 - 8:30 |
| 放送枠 | 連続テレビ小説 |
| 放送分 | 15分 |
| 回数 | 156 |
| 番組年表 | |
| 前作 | 都の風 |
| 次作 | はっさい先生 |
『チョッちゃん』は、1987年(昭和62年)4月6日から10月3日まで放送されたNHK連続テレビ小説第38作である。全156回。
概要
]黒柳徹子の母・黒柳朝の自伝『チョッちゃんが行くわよ』を原作とし、黒柳徹子も出演し、朝の息子の黒柳紀明はバイオリン指導で参加した。
劇中でたびたび登場した「…っしょ」(…でしょう)という北海道弁が話題になった。
1987年7月3日まではBS1で、翌4日からはBS2で放送された。
初回視聴率は36.8%、平均視聴率は38.0%、最高視聴率は46.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯)。
2002年9月30日から2003年3月29日にBS2にて再放送された。
放送ライブラリーでは第1回が公開。
2025年3月24日からBSおよびBSプレミアム4Kで再放送されている(月曜 - 土曜の7時15分 - 7時30分枠)。なお、主人公の夫・岩崎要役の世良公則が第27回参議院議員通常選挙への立候補を7月1日に表明したため公表に先立ち、同日朝の放送(第86回)から、月曜から土曜の通常回、ならびに日曜の6回分連続放送を休止し、参院選投開票日翌日の21日から、6月30日の放送(第85回)の再放送を含めて、放送を再開した。
あらすじ
]第1 - 6週
]昭和2年、女学校の卒業が迫る冬休み。北山蝶子は岩見沢の学生寮から滝川にある実家の医院に帰省した。蝶子は持ち帰った校長からの手紙により、制服のスカートを短くする、買い食いをするなどの行動を問題視されていることを父の俊道に知られるが、少し小言を言われるだけで済む。浪人生の兄・道郎も東京で世話になっている母方の叔父・野々村泰輔とともに帰省し、蝶子は道郎が帝大医学部に行くつもりはなく、こっそり小説家を目指していると知る。蝶子自身も音楽の道に惹かれていたが、進路について言い出せぬまま、母・みさと教会やロシア喫茶で音楽に触れ、同郷の学友田所邦子とともに泰輔からラジオなどの東京の話を聞き、馬ソリで病院の往診を手伝ってくれている幼馴染の農家の彦坂頼介の一家と交流して過ごす。
年明け、文学にまつわる場所の観光のため滝川を訪れた担任の国語教師・神谷が医院に寄り、俊道との話の中で蝶子が音楽の道を志していることを話してしまう。神谷の帰った後、生徒の自主性を奨励する開明的な考え方を持つ彼を俊道は批判し、蝶子は父と何日も口を利かない喧嘩になる。蝶子ら兄妹は医院馴染みの牧場経営者・石沢嘉市に羊の出産を見せてもらい、そこで蝶子は子供のころに俊道から羊は生まれてすぐに立ち上がると教わったことを話す。北山家で夕食を一緒した石沢がこの話をし、泰輔が自立の精神を仕込んだ俊道を褒める。そののち俊道は、神谷を批判したことについては蝶子に謝罪する。それでも我が子を茨の道に進ませたくないという俊道に、蝶子は音楽の道に進むことをもう少し考えさせてほしいと頼む。
学校に戻った蝶子は、音楽教師の川村市子からピアノの披露会での独唱に抜擢され「ケンタッキーの我が家」を歌い、札幌のピアニスト川島栄から才能があると言ってもらう。 蝶子はそれからもいくつもの騒動を経験する。 買い食いが駄目なら学校で売ってもらえばいいと考えた蝶子は、パン売りのロシア人ユーリーに裏門に売りに来るよう勧めるが、多数の生徒が買って食べるようになり、寮から持たされる弁当に多くの食べ残しが出るようになる。賄いの木崎とよが自分への嫌がらせだろうかと気にし、学校側が調査して原因をつき止め、ユーリーは出入り禁止となる。蝶子は謝罪のためにユーリーの家を訪れ、そこでロシアから移住してきた彼の人生の一端を知るとともに、「ユーモレスク」やチャイコフスキーのレコードを聞かせてもらう。それが今度は一人で男の家の中に入ったという話として広まり、説明を尽くして誤解を解くが、大きな問題になって保護者が呼ばれ、母みさが来て注意を受ける。
ほどなくして、寮で同室の飯島加代が倒れ、肺結核と分かり退学の運びとなる。蝶子は加代のために蕗谷虹児の「泣きぼくろ」に即興でメロディを付けて歌う。加代から歌で元気づけられたと言われたことや、ユーリーのレコードで音楽の世界の広さを知ったことから、その道に進むことを決意し実家に手紙を出す。この手紙により実家に呼び出され、俊道から退学をちらつかせられるが、事なきを得て学校に戻る。その後は川村の助けを借りて進学先を探す。
蝶子と学友たちは斉藤峰子の家の写真館で記念のポートレートを撮影し互いに交換するが、他校の男子学生が蝶子の写真を持ち、蝶子からもらったと説明しているという事態になる。再び保護者が呼ばれることになり、ついに俊道がやってきて、校長の熊田剛造との面談で退学も口にする。神谷が写真館の店主斉藤源吉に蝶子の窮状を訴えると、源吉は店先に掲示した拡大写真を見て欲しがった学生に複写してあげてしまったことを自白する。蝶子の疑いは晴れるが、源吉はこの写真が自分の最高傑作だとして掲示はやめないと校長と言い合いになり、今度は峰子の退学の話が持ち上がる。蝶子は源吉に共同で良い写真を作れた喜びを語り、評判を得たことでもう十分ではないかと説得し、源吉が掲示をやめて事態は収まる。神谷は校長が変えられなかった源吉の行動を蝶子が変えたと、校長に対し教育論をぶつける。
騒動の度に神谷に庇われ世話をしてもらう蝶子に、神谷への恋心を抱く邦子が嫉妬し、蝶子と神谷の関係について噂を流す。噂を信じる教師はいなかったものの、神谷は校長とさらに対立することになり、川村が神谷に遠回しに告白したことで、神谷はもう学校にいられないかもしれないと口にする。
蝶子は卒業の日を迎える。実家に帰ったその夜、病床にあった頼介の母いせの容態が悪いとの知らせが入り、蝶子も父の往診に付いていき看取る。蝶子は進学について折を見て俊道と話をするが、説得は失敗。道郎の不合格を伝えるために再びやってきた泰輔が、志望校の東和音楽学校の入学願書を持って来てくれたため、蝶子はいざとなれば代筆で済ませるとして上京の準備を進める。蝶子はこの間も、神谷に会いに行ったものの門前払いされ続けた邦子の失踪や、頼介が秘めていた自分への思いに気付くといった体験をし、父の許しを得ぬまま東京へ旅立つ。
第7、8週
]蝶子は東京の野々村家に住まわせてもらい、無事に東和音楽学校に入学した。泰輔の妻・富子は江戸っ子で、同じく下宿する噺家の夢助も部屋で落語を練習する家は賑やか。道郎への仕送りをそのまま蝶子にずらす形で仕送りももらえるようになる。蝶子は学校では劣等生だったが、同じ劣等生の佐々木光代や木村益江と仲良くなり、東京の文化に触れる。泰輔の持つ映画館で伴奏の仕事をする国松連平の紹介で、後に夫となるバイオリニスト岩崎要と出会う。複数の女性と交際する岩崎を蝶子ははじめ女の敵と思うが、男に殴打されても手の方をかばうプロ意識を持ち、蝶子・光代・益江が歌う「鱒」に拍手を送って励まして行く彼に好感も抱く。蝶子は峰子に旧友の近況を尋ねる手紙を書く。
6月、峰子からの知らせを受けた邦子が来訪し、邦子は市ヶ谷で神谷と同棲していると話す。蝶子は神谷とも再会し、職を探しながら童話を書く神谷の生き生きとした姿に安心する。一方で邦子は再会当初は満足げだったが、文房具屋をやめて陽の当たる仕事をしたいと蝶子にだけ話す。蝶子は二人と野々村家の面々に「女心の歌」を披露する。夏休みが近づき、蝶子が二人に帰省を知らせると、神谷は東京に来てすぐに田所の家に手紙を出していたことを明かす。蝶子が滝川に帰省すると、邦子が神谷と逃げたと皆に知られており、蝶子は田所の家を訪れて邦子の母・久子を安心させるように優しく二人のことを話す。
蝶子は困窮した頼介が北山家にも石沢にも相談なく馬を売っていたことも知り、心配して何度も家を訪れ、頼るように言う。頼介は固辞していたが、蝶子が東京へ戻る日、弟妹を連れて駅の待合室に現れる。妹の安乃を借金の形に女郎屋に売ることに決まったが、どうしてもできないので東京に連れて行ってほしいのだという。蝶子は即諾し、見送りに来ていたみさと石沢の説得で弟の公次も石沢が預かることになる。 頼介は手持ちの金をどうしてもと蝶子に渡し、どこかへ消える。石沢は女郎屋はなんとかするとみさに約束する。
東京に戻ると、野々村家は安乃を快く受け入れる。蝶子は邦子の母から預かった金を渡すため安乃を連れて市ヶ谷を訪れ、神谷の童話が道郎による出版社への紹介を経て雑誌に掲載されることを知る。安乃は連平の知人の山野鈴のところで女中として働くことに決まる。11月末の夜、泥酔した岩崎要が女に連れられて野々村家に来訪した直後、偶然そこに頼介も現れる。翌日、夢助が安乃を連れてきて兄妹は再会を果たす。自力で稼いで東京まで来た頼介は仕事も自分で探すと言い、それを聞いた岩崎はこういう男は好きだと言って一緒に野々村家を出発する。
第9、10週
]昭和5年の夏の初め。蝶子は髪を肩まで切り、すっかり見違えている。邦子はマネキンガールやモデルの仕事をし、神谷との同棲は解消して一人暮らしをしている。頼介は工場で働いていたが、不景気で給料を下げられていた。蝶子は歌劇「椿姫」の公演に各学校から数人ずつ参加するコーラスとして出演することになり、その練習で岩崎要と再会する。練習後に岩崎は相変わらず女性たちを誘う。蝶子は断っていたが、円タクに乗せるという誘いに釣られて一度家まで送ってもらうと、岩崎がしつこく付きまとうようになり、時には邦子の部屋に逃げ込む。そんな蝶子の困りようを知った頼介は、独断で岩崎にやめるよう頼み、了承しない岩崎を殴ってしまう。岩崎は怪我で練習を休み、蝶子は頼介の暴力を咎める。岩崎は数日で復帰し、椿姫の公演は無事に始まるが、頼介は工場で揉め事を起こして首になり、失踪する。責任を感じた蝶子は、岩崎に文句を言おうと終演後にカフェに呼び出して話し、女性関係などの岩崎の人間性の問題も指摘する。しかし岩崎は自分になびかない蝶子のおかげで女性の見方が変わった、これからは蝶子だけと付き合いたいと、蝶子のどこに惹かれたかをまくしたてる。
二人は互いを気にしつつも進展がないまま椿姫の全公演が終わるが、翌月も「蝶々夫人」の公演で顔を合わせることになる。ある暑い日の練習中、岩崎はミスがあったと演奏を止めさせ、トランぺット奏者の坂上清郎と言い合いになる。岩崎が練習の一時間以上前から一人で練習していることも知った蝶子は、その音楽への姿勢に感銘を受け、岩崎の誘いを無下にしなくなる。音楽のことになると熱くなるのを止められないという岩崎に、蝶子は斉藤源吉の話をする形でその気性を受け入れる。岩崎は蝶子と結婚することを決意し、連平に協力してもらい、富子や邦子も交えて蝶子と親交を深める。公演の最終日、蝶子を野々村家まで送った岩崎は結婚を申し込むが、蝶子は反射的に岩崎の顔をぶってしまう。蝶子は叔父夫婦や神谷らにも相談し悩んだ結果、断ることにする。岩崎に対し理由として女性問題と、自分が声楽家を諦められないことを挙げるが、岩崎は女性問題は過去のことだと弁明し、蝶子に好きな歌を歌うよう促す。岩崎のピアノ伴奏で蝶子が「Ich liebe dich」を歌うと、岩崎は途中でピアノを止めて蝶子ににじり寄り、声楽家は無理だ、嫁になれと強く言い放つ。蝶子はその迫力に、はいと返事をしてしまう。
第11 - 15週
]蝶子は要と揃って野々村家に帰り、結婚を決めたことを報告する。蝶子は声楽を諦めることに納得していた。要をよく思っていなかった富子も、要の気持ちを確かめて許す。それから蝶子は父の許しを得るため実家に何度も手紙を出すが、手応えがなく、泰輔と3人で直接赴く。旅館に滞在し、まず泰輔が単身滝川に来たことにして訪ねるが、喧嘩になってしまい戻ってくる。するとみさが旅館を訪れて蝶子・要と鉢合わせし、要は自身の経歴を女性関係も含めて洗いざらい喋り、みさに認められる。みさを家まで送った際、要は素性を隠し仮病で医院を受診し、俊道と顔を合わせる。 翌日、蝶子たちは3人で実家を訪問するが、俊道は会おうとせず診察室にこもる。蝶子は扉越しに、声楽の道を諦め要と結婚すると涙ながらに伝え、東京へ帰る。
昭和6年3月、蝶子は音楽学校を卒業する。野々村家で食事会をし、結婚式の日取りと新居は乃木坂の要のアパートにすることを発表する。5月、結婚式を前に両親に手紙を出すと、みさが嫁入りの際に着た着物を送ってくれる。要が結婚式当日に演奏旅行で帰りが遅くなることがわかると、要抜きで宴を開いて済ませることにする。式当日、野々村家での宴のあと、蝶子は乃木坂で帰宅した要を迎え、新しい生活が始まる。6月、結婚から2週間が過ぎたある日、結婚を事後報告で済ませていた要の母まつが来訪する。まつは結婚にはとやかく言わないが、世間様に恥ずかしくないようにと注意していく。
蝶子が得意の日曜大工を活かした模様替えや、近所の人にも無料で洋服を縫ってあげるなどして生活に馴染んだころ、連平から邦子が夜の銀座で酔って荒れているのを見たという話を聞く。蝶子は邦子に会いに行くが、言い合いになって追い出され、神谷にも相談する。そうして帰りが遅くなったことで、結婚後は蝶子を束縛するような言動をするようになっていた要と口論になり、蝶子は家出して野々村家へ行く。しかし要が迎えに来て俺が悪かったと謝ると、すぐに応じて家に帰る。
8月、俊道とみさが東京で医師をしている甥の結婚式のため上京する。二人で道郎の部屋を訪れたのち、俊道の許可を得てみさは野々村家、さらに乃木坂の部屋を訪れる。俊道もこっそり付いてきており、要がみさのために演奏したユーモレスクをアパートの外で聞く。みさが帰った後、蝶子は俊道には会えなかったことを思い、涙する。
昭和7年10月。要の在籍する楽団は分裂する形で解散し、どちらにも付いて行かなかった要は、坂上からレビューのバンドを紹介してもらう。蝶子がこのことを野々村家に報告しに行くと、そこに憲兵となった頼介が現れる。蝶子が結婚を伝えると、頼介は祝福する。蝶子はすぐに要を呼んできて会わせ、頼介が怪我をさせた一件のわだかまりも解ける。邦子に対しては蝶子はあれから口出しせずにいたが、男に浮気されて心を痛めたことを知り、神谷と一緒に説得する。ほどなく邦子はその男と別れたことを蝶子に報告し、そばに寄り添う人がいる蝶子を羨んで焦ると同時に強がっていたと明かし、これからは無理に強がらないと蝶子に約束する。邦子は蝶子が妊娠しているようだと自覚しながらのほほんとしているのを見て、すぐに病院に行くよう促す。妊娠がわかると、要は蝶子のお腹にバイオリンで「ブラームスの子守歌」を弾いて聞かせる。
昭和8年3月。蝶子は妊娠8か月となり、一軒家への引っ越しを考えていたある日、要がレビューの仕事をやめてしまう。バンドマスターの音楽への姿勢が変化し、我慢できなくなったという。それから要は仕事の依頼も選り好みし、蝶子は要のその姿勢を認めていたため質屋に通って金を都合する生活となる。そうと知った邦子が野々村夫妻らに伝え、連平や泰輔が要をたしなめる。要は蝶子の衣装箪笥を調べると、着物がほとんどなくなっていることに気付き、あくまでやりたい仕事だからという理由で仕事を増やす。
このころ、泰輔の映画館は客足を戻すためにトーキーになり、連平は職を失う。蝶子と邦子もよく足を運ぶようになると、邦子が泰輔の知り合いと知った映画会社が邦子を女優に誘う。話を聞いた蝶子はすぐに受けるべきだと伝えるが、内心では女学校時代は自分の方が主役だったと嫉妬もする。また、蝶子は神谷から詩への作曲依頼をされるが、要が手を挙げたため出る幕がなくなってしまう。蝶子は結婚したことでやりたいことができなくなる、損をするようだと邦子に漏らすが、邦子から要の作った曲を歌ってとねだられると、笑顔になって歌う。
5月半ば、蝶子は娘を出産。要たちが名前を話し合い、加津子と名付けて野々村家で祝いの会を開く。7月、蝶子たちは洗足の一軒家に引っ越す。向かいの中山家は建具屋で、蝶子は主人の音吉から助言をもらいながら家の建付けの悪いところを直そうと張り切る。妻のはるは子守りをよく手伝ってくれる。要は音吉の大工作業の金槌の音が練習の邪魔だと文句を言いに行き喧嘩になるが、蝶子が要を諫めて仲裁し、それからは和やかに付き合う。この頃まつが加津子の顔を見に来たと来訪し、その様子から蝶子はまつが寂しいのではないかと気にかける。邦子は映画会社に入り、住居も蝶子たちが住んでいたアパートに移っている。蝶子は連平がお祝いを持って行きたいというのでこれに付き合い、その後、連平から結婚願望があると聞く。
神谷が童話の出版報告と、引き続いての作曲依頼に訪れ、要は快諾する。神谷は蝶子に歌ってみるように言い、蝶子が要から才能がないと言われたことを気にして躊躇していると、要があれは嘘だよと笑う。蝶子は衝撃で凍り付いた後、声楽家になっていたら成功して世に出ていたかもしれないと激しく怒る。蝶子は夕方まで怒りが収まらず、結婚詐欺だと口論した末に加津子をおぶって家を出るが、野々村夫妻にも共感されず、馴染みのカフェには入れず、邦子の部屋に寄ってから洗足に帰る。後日、要は神谷に相談するも妙案は出ないが、要は蝶子に対し、だましたことで結婚でき家族ができたと開き直って喜びを誇示し、詐欺は騙される方も悪いと言うと、蝶子はまあそうだねと笑う。蝶子は加津子を抱いて、要の奏でるユーモレスクを聴く。
半年後、要は新交響楽団のコンサートマスターに就任する。蝶子は邦子の出演する映画の舞台挨拶を見に泰輔の映画館に行くが、加津子が熱を出してしまう。要から自覚が足りないと叱られ、蝶子は夜遅くまで加津子に付き添い、その後、母の道が自分の道だと納得する。この頃、連平は劇団の文芸部に就職が決まり、いつか邦子のために良い台本を書くと意気込む。ある日の夜、加津子があまりに泣くため要が怒り、蝶子は加津子を抱いて外を歩く。昔みさが、声楽家になれなくても子供にいい声で歌を聞かせてあげられると言ってくれたことを思い出す。ブラームスの子守歌をハミングしながら家の近くまで帰ってくると、要が迎えに出ている。蝶子が自分の歌について尋ねると、要は母親としてはよろしいと答え、マフラーを巻いてもらって家に帰る。
昭和9年11月。夫婦喧嘩で蝶子が家出するような生活はまだ続いている。道郎は小説家の道を諦め、貿易会社に就職する。蝶子たちは馴染みのカフェのマスター河本が店を譲る相手を探していると聞き、泰輔を紹介する。泰輔はこれからは映画館とカフェに専念すると決めて引き継ぎ、12月、河本の送別とカフェの新しい門出を祝う会が開かれる。要が演奏旅行で2週間いなくなるというので、蝶子はその間に滝川に行きたいと相談するが、留守を守るように言われる。蝶子は2年前に里帰りしたという邦子や、一度も帰っていない安乃と話して感傷に浸っていると、要から電報が入る。指示通り加津子を連れて札幌で要と落ち合うと、次の公演がなくなり予定が空いたということで、滝川の実家へ同伴する。俊道はついに二人の前に現れ、要に娘をよろしくと頭を下げる。蝶子とみさは涙する。俊道は蝶子からユーモレスクの曲名を教えてもらい、3年前に乃木坂を訪ねていたことを明かす。俊道とみさは我先にと加津子を抱いて家の中を案内する。
第16 - 17週
]昭和15年。長男の雅紀、次男の俊継も生まれ、蝶子は3人の子育てに奔走していた。その大変さを知った安乃が、頼介の意向もあり、恩返しにと近くに引っ越してきて一日おきにお手伝いに来ることに決まる。軍に入ってから表情をほとんど崩さなくなっていた頼介も、これで安心と蝶子と朗らかに笑いあう。
加津子は音吉から墨壺の使い方を教わると、要と蝶子に許されて家のあちこちに線を引くようになる。蝶子は孫の顔を見に来たまつから苦言を呈されるが、同じく自由に育った要の教育は失敗ではないと、まつを認めつつ意見する。しかし加津子は入学したばかりの小学校でも墨壺などの大工道具を使い、授業中に窓の外の小鳥に何度も話しかけるなどの行動も目立ち、教師から転校を打診される。蝶子はそんな加津子をこそ好ましく思っており、合う学校を探したいと要の同意を得る。要はまつに受け入れ先を相談するが、まつは蝶子に任せるのが良いと断り、蝶子が言い返してくるのは話を聞いてくれているからで、それが嬉しいと話す。その後、蝶子は神谷が見つけてきた杉山学園へ加津子を連れて面談に向かい、加津子は入学を認められる。加津子は翌日から杉山学園に通い始め、学校生活をとても気に入る。
6月、戦時下の統制により演奏会が開けなくなり、家で悶々としていることが増えた要は、加津子にお願いされて杉山学園の歌を作曲する。蝶子は加津子が要を気遣った側面もあると指摘し、仕事がなくてものほほんとしていてほしいと要にお願いする。
28歳になり女優としても岐路に立たされ悩んでいた邦子は、以前より道郎から紹介されていた大川信吾と交際を始め、洗足の家に彼を連れてくる。8月半ば、道郎は満州に転勤することになり、実家への挨拶に赴く。蝶子も子供3人を連れて同行し、5年ぶりに帰郷する。道郎は俊道に医師の道に進まなかったことを謝罪し、俊道は母さんにはまめに手紙を書くようにと応じる。蝶子は道郎に、邦子を好きだったのだろうと指摘するが、道郎は否定する。東京へ戻ると野々村家で送別会が開かれ、道郎は邦子に大川を薦めて満州へと旅立つ。
第20 - 22週
]昭和19年4月。物資が不足するなか、岩崎家は庭の池をつぶして家庭菜園を作り始める。要は雅紀に厳しくバイオリンを教えていた。邦子の夫や楽団員たちは次々に出征。軍人の頼介も出征の挨拶に来る。数日後、雅紀が倒れて入院し、敗血症と診断される。助かる見込みはないと知った蝶子と要は雅紀を自宅に連れ帰る。雅紀は要が東京中探して買ったアイスクリームを食べて、息を引き取る。9月中旬、要に召集令状が届き、出征。11月、連平も応召される。俊道が危篤との知らせが入り、蝶子は泰輔と子供たちを連れて滝川に帰る。俊道は60歳で穏やかな最期を迎える。みさは北山医院を甥の三代治に譲り、東京の岩崎家に引き取られることになる。蝶子は帰りの汽車でリンゴ農家の中本喜作と知り合い、リンゴを送ってもらう。12月10日、みさが上京する。翌年の昭和20年3月、東京を大空襲が襲う。
第23 - 26週(最終週)
]東京では空襲があいつぐ。神谷夫妻は札幌、音吉夫妻は小諸、泰輔夫妻は茨城に疎開する。昭和20年5月、建物疎開を命じられた蝶子は、滝川への疎開を決意。荷物をまとめ北海道行きの汽車に乗るが、みさが体調を崩したため途中下車する。そこはリンゴを送ってくれた中本喜作の住む土地の最寄りの諏訪ノ平駅だった。行商の女性の紹介で一家は中本と再会。疎開先を変更し、中本の世話で諏訪ノ平に小屋を借りる。蝶子は地元の産業組合の事務に就職し、洋服の仕立てを引き受ける。宴席で歌を歌う仕事が次々入り、蝶子はようやく歌手になれたと喜ぶ。そこへ疎開先で焼け出された泰輔・富子夫妻が身を寄せる。泰輔は無一文になり落ち込んでいた。さらに終戦を迎えると産業組合は解散し、蝶子も失職する。加津子は旅芸人一座の子役の代役で舞台に立ち、名演技を見せる。台風で小屋が倒壊し、蝶子たちは駅前の倉庫に移る。行商の土田よねから米を預かり炊いて渡したのをきっかけに、蝶子たちは倉庫で食堂を開店する。滝川へ行く神谷夫妻が偶然立ち寄り、頼助の遺骨を見せてフィリピンで戦死したことを教える。泰輔が家の様子を見るため上京したが、家は取り壊され要たちの消息もわからない。昭和21年5月、蝶子たちの食堂は無許可営業を理由に閉店を命じられる。蝶子は東京にスルメや干物の行商に行くことを思いつき、6月、泰輔と上京。上野の闇市で連平と夢助に再会する。音吉夫妻もバラック小屋に住んでいた。泰輔は家族を迎えるため東京に残り、富子を呼び寄せる。9月には千足に小屋が建ち、蝶子たちは疎開生活を終え東京に戻る。蝶子はその後も青森と東京を往復して食料を売り、泰輔は食堂を開店する。邦子は夫・大川の戦死を知り悲しむが、出征中の大川が女優時代の邦子の写真を持っていたことを知り、それがきっかけで気持ちを取り戻して女優復帰を決意する。そこへ要が無事復員する。要は東都交響楽団コンサートマスターの話がくるが、演奏のブランクがあることでためらう。だが蝶子の励ましで自信を取り戻し復帰する。その後、一家は滝川を訪れ、俊道の墓参りをする。蝶子が子供たちと無邪気に花を摘む場面で物語は終わる。
キャスト
]主人公
]- 北山蝶子(きたやま ちょうこ) → 岩崎蝶子(いわさき ちょうこ)
- 演 - 古村比呂
- 通称は「チョッちゃん」。初登場時は16歳。
- 北海道空知郡瀧(=滝)川町一ノ坂で生まれ、厳格な父親とおおらかな母親のもとでのびのび育つ。活発で好奇心旺盛だが、男女の機微には疎く、恋愛には奥手。母と同じく歌の才能があり、教会のミサや日曜礼拝に参加したことがある。頑固なところは父譲りである。裁縫や日曜大工など、手先が器用で、花摘みが得意。
- 北海道岩見沢の女学校(空知高等女学校)に在学中は寄宿舎で暮らす。周囲から歌の才能を認められ、音楽学校への進学を勧められる。卒業後、父の反対を押し切って上京。母方の叔父夫婦のもとで下宿しながら東京の音楽学校で声楽などを学ぶ。
- 叔父・泰輔の経営する映画館で紹介された天才バイオリニストの要と運命的に出会い、のちに交際を経て結婚。1939年時点で要との間に3人の子ども(ニ男一女。のちに長男は戦時中に幼少のうちに死去)を儲ける。
- 戦時色が濃くなる中、母みさ、加津子と俊継とともに青森の諏訪ノ平に疎開し、組合での事務の仕事をして残りの家族で家事分担の協力をしてもらいながら家庭を守る。終戦後、組合の解散、台風での被害、引っ越しを経て、仕立てや祝言歌い手で生計を立てながら食堂の営業を家族で始める。1946(昭和21)年6月、営業許可証がなかったことを警官から注意を受け、食堂から行商人向けの飯炊業に戻る。要の復員を待ち続けるなか、果物と野菜の行商を始めるようになり戦後の様々な困難を天真爛漫に乗り越え成長していく。
- 諏訪ノ平での疎開から1年余り後、みさ、加津子、俊継の3人で東京・洗足に戻り、新しく建設されたバラック小屋での生活が始まり、後に要も復員し家族揃って平穏な暮らしとなる。
- 黒柳朝がモデル。
蝶子の家族とその関係者
]- 岩崎要(いわさき かなめ)
- 演 - 世良公則
- 蝶子の夫。1905(明治38)年7月、父・常次(つねじ)と母・まつの間に東京の本所(ほんじょ)で次男として生まれる。
- 1913(大正2)年、8歳のときに父を亡くす。実家方面には母と兄一家がいる。バイオリニストになる随分前に遊び惚け、母の面倒を見ている兄から勘当同然の扱いを受けている。
- 音楽大学で学ばず、独学で身につけた天才バイオリニスト。NHK交響楽団のコンサートマスターでもある。
- 泰輔が経営する映画館で連平から紹介され、1928(昭和3)年に蝶子と初めて知り合う。知り合う前は映画上映時にモダンガール2人を同伴していたため、光代・益江に煙たがられ、蝶子からの第一印象も芳しくなかった。実際、女性によくモテるらしく、その手のトラブルは多い。
- 連平曰く「気性が荒く、友だちができにくい」。そして、バイオリンの練習時には気が立ち、口調が荒くなる。誤解される言動が多く、坂上と揉めた際には千代から「柔軟性がない」、益江からは「融通が利かないし、寛大さに欠ける」と思われていた。
- コーラスガールとして入った蝶子とはNHK交響楽団で再会した折に接近し、交際期間なしで告白する。
- 3人の子供の父親になってから子供に寄り添うようになるが、時には子供の容態になると担当医の前では落ち着かず怒りっぽくなる一面はあったり、雅紀のバイオリン練習に厳しく指導したりするなど、感情面で熱くなってしまうことがある。
- 1944(昭和19)年、召集令状を受け取る。出征中での身の回りの家事(洗濯、ボタンつけなど)を蝶子から教わる。駅で蝶子、加津子や俊継に見送られながら中国戦線へ出征する。
- 1946(昭和21)年冬に復員し、蝶子たち家族と再会する。当初、東都交響楽団の理事に就任した坂上からコンサートマスターのオファーを受けるが、再開する気が進まなかった。中国戦線にいた頃の自分が演奏した「ユーモレスク」の演奏で勇気づけられた帰還兵の話を疎開先で聞いた蝶子からの説得を受けたあと、バイオリンの演奏を少しずつ再開して取り戻し、東都交響楽団のコンサートマスターとして活躍する。
- 北山俊道(きたやま としみち)
- 演 - 佐藤慶
- 蝶子の父親。山形生まれ。医学を宮城県仙台で学ぶ。専門は産婦人科医。校医や警察医も務める。学校を終え、開業の資格が取れたころに当時医者の居なかった滝川の町に「是非来てほしい」と要請され、明治38年から住み始めて「北山醫(=医)院」を開業。尺八の演奏が趣味。
- 真面目で寡黙だが、融通の効かない性格の持ち主。女学校へ通ってもお転婆ぶりの変わらない娘を心配し、卒業を控えて「声楽家を目指したい」との意見にも反対。蝶子からは「見る目がない」と言われる。「東京行きを認めない」と言いつつ、素直になれないまま上京を許す。
- 蝶子からの手紙には自分宛でないかぎり目を通そうとせず、要との結婚を手紙で報告された際には「娘に結婚話など存在していない」と主張する。北山家を訪問した泰輔には、「蝶子が東京に行き、音楽家と結婚するなんて言い出した発端はすべて泰輔にある」と言い放って泰輔を激怒させる。
- 蝶子が要を連れて滝川に帰省しても自分だけは結婚を認めず、一人で診察室に籠り、扉越しに話しかける蝶子とは直接向き合って返答することはなかった。しかし、東京で蝶子たちの新居を訪問時に要の演奏する「ユーモレスク」を気に入ったようで、自宅でも聴くようになる。蝶子が第一子を妊娠したあとは、手紙でアドバイスし、やや態度が軟化する。
- 1944(昭和19)年秋、既に膵臓がんにかかり糖尿病も患ってから寝込むことが増える。病床中に滝川に帰省した蝶子、泰輔、孫2人の加津子と俊継とも再び対面する。翌日みさに看取られながら穏やかに息を引き取る。
- 最終回では、自分の眠る墓が登場し、戦後、久しぶりに帰省した蝶子が一家揃って墓参りしている。
- 北山みさ(きたやま みさ)
- 演 - 由紀さおり
- 蝶子の母親。4人兄弟の3番目。仙台出身。兄2人は会社の社長と市会議員を務めており、弟の名は泰輔。旧姓:野々村。
- 裕福な家の生まれで、俊道と結婚するまでは家事をほとんどしたことがなかったが、戦時中の疎開をきっかけに蝶子たちに飯炊や皿洗いなど家事を教えてもらいながら最初の失敗を経て徐々に上手くできるようになる。
- 大人しく控えめに見えるが、寡黙な俊道とは正反対。楽天家で大変に大らかな性格だが、現状把握が不得意である。蝶子の大変な行商の仕事を楽しいことなど、意味の掴まないまま解釈することが多い。クリスチャンである。
- 声楽家の道を諦めて要との結婚を選んだ蝶子を気にかけ俊道の危篤までに手紙やりとりが続く。
- 1944(昭和19)年、俊道の死後は蝶子や泰輔の提案により滝川の家と医院を俊道の甥に託し東京に移る。洗足で蝶子たちと同居するが、東京大空襲が起きるなど戦禍の厳しさが増すなか、蝶子たちとともに疎開する。疎開生活では初めて家事を手伝うようになってからは日常生活の変化が増え、蝶子の食堂営業手伝いに協力するようになる。
- 戦後、蝶子一家と共に疎開先から東京に舞い戻り、洗足の一軒家での暮らしを再開する。夫を戦争で失った邦子だけでなく、今後の生活の見通しが立たなくとも要の復員を待ち続ける蝶子を気遣う。
- 北山道郎(きたやま みちろう)
- 演 - 石田登星
- 俊道とみさの長男(蝶子の兄)。大学浪人生で独身。小説家になるのが夢だが、俊道からは帝大医学部合格を望まれているが、不合格続きで俊道から諦められ、一人暮らしを始めた時点で俊道からの仕送りが途絶える。
- 蝶子が泰輔一家に下宿してから時々蝶子のもとを訪れている。小説家を志していたが、潮時を迎えるようになって小説家への道を断念する。
- 映画会社では社員として勤務する。戦時下に満州への転勤が決まり、久しぶりに滝川に帰省したときに俊道たちに報告する。かつて帝大医学部を目指しているとふりをしてきたが、実際は小説家を目指していたことなど、俊道にこれまでの親不孝を俊道に詫びると、今生の別れのような振る舞いを見た俊道からみさへの手紙は欠かさず送るよう進言される。
- 東京では三度も失恋してきたが、満州(当時は満洲国)へ転勤した後は支社長の娘と交際をするようになる。
- 昭和16年の太平洋戦争突入前、落馬による不慮の事故で客死する。遺骨は満州から蝶子の元に送られ、亡くなる前に書いた手紙の内容(加津子のことも含む)は蝶子から電話で俊道とみさに伝えられる。
- 北山俊介(きたやま しゅんすけ)
- 演 - 伊藤環
- 俊道とみさの次男(蝶子の弟)。学業は今一つ振るわない。子役として登場して以後は劇中にあまり登場せず、北山家の関係者の会話によると就職で札幌に住んでいるとのこと。俊道の病死時点では既に戦地に出征しているが、その後の生死に関しては描写されていない。
- 野々村泰輔(ののむら たいすけ)
- 演 - 川谷拓三(怪我により第48回で降板) → 前田吟
- 蝶子の母方の叔父で、みさの弟。四人兄弟の末っ子。自由奔放な性格で、蝶子ら兄弟から慕われているが俊道からは煙たがられている。
- 東京の千駄木に住んでおり、仕事の関係(昆布や木材の買い付け)で時々日本各地を飛び回っている。相場師の顔を持ったり小さな活動写真館「泰明𫝷(=座)」も営んでいたりと、様々な職業を経験している。昔は鉱山会社にもいたため、ゆくゆくは鉱脈を見つけて採掘するのが夢。蝶子にとって、東京の匂いを運んで来てくれる楽しい叔父さん。
- 兄弟の中で1人だけ出来が悪く、兄や父に叱られたりいじめられたりしており、13歳から家を出ている。
- 蝶子が今後要と結婚すると報告をしようと滝川でみさに蝶子と要の馴れ初めなどを話すが、俊道から「蝶子が東京に行き、音楽家と結婚するなんて言い出した発端はすべて泰輔にある」と言われ、俊道と口論・対立してしまう。
- 蝶子や要たちがよく通う「カフェ泉」の経営を引き継ぐが、戦時中に入ると「泰明𫝷」や「カフェ泉」を閉店し、夫婦で所有している下宿の管理を続けている。
- 俊道が危篤になると、蝶子、加津子、俊継に付き添って滝川を訪れ、俊道と久しぶりに対面する。俊道が亡くなる前、口喧嘩する相手がいなくなることを嘆いている。
- 東京大空襲では夫婦共に生き延びたが、下宿を含む家、「泰明𫝷」や「カフェ泉」を焼夷弾で焼かれるなど何もかも失う。その後、富子の親戚を頼って疎開した茨城も空襲の被害を受け、諏訪ノ平で蝶子一家と合流し同居する。当初は失意により無気力状態だったが、同居生活を続けていくうちに次第に生きる気力を取り戻し、みさや富子とともに食堂の営業を手伝い蝶子の生計を支えるようになる。
- ひと足先に東京に戻り、千駄木や洗足の家、食堂の建設など再出発の準備をする。富子とともに「泰明(たいめい)食堂」を開店・営業する。
- 野々村富子(ののむら とみこ)
- 演 - 佐藤オリエ
- 蝶子の叔母(泰輔の妻)。面倒見が良く、気風も良い。江戸っ子らしい気性で、夫婦喧嘩では一歩も譲らない。
- 26歳で泰輔と結婚して以来、子供がいないが、時々喧嘩しつつも夫婦関係は長く続いている。
- 当初は要のことを毛嫌いしていたが、蝶子を幸せにするとの言葉を聞き入れ、一転して結婚を受け入れる。
- 戦時中の時点で下宿に広い空き部屋ができると、新婚の神谷と安乃に部屋に移ることを勧める。東京大空襲が起きたあと、泰輔とともに空襲の中を逃げ延び岩崎家に無事に辿り着く。最終的には諏訪ノ平に蝶子たちと同居して落ち着きを取り戻し、戦後は大輔とともに東京に戻って再起する。
- 女中
- 演 - 松井信子
- 岩崎まつ(いわさき まつ)
- 演 - 初井言榮
- 要の母親。夫を早くに亡くし、苦労の中で息子2人を育ててきた。
- ちょうど要と蝶子が口喧嘩する最中に、要と蝶子の新居を初めて訪問する。
- 加津子の問題行動には当初は眉を顰めて教育面を心配するが、普段は性格は寡黙ながらも孫に優しい一面がある。
- 結核性股関節炎で入院した加津子のお見舞いに訪れたとき、みさの代わりに桃の缶詰を缶切りで器用に開ける。
- 戦時中以後は登場していない。
- 岩崎加津子(いわさき かつこ)
- 演 - 椎野愛 → 藤重麻奈美
- 蝶子と要の長女。
- 普通小学校に入学するが、問題行動を度々起こす。 子ども目線で寄り添う教育をとる小学校に転校させたいという蝶子の意向により、一年生で退学し、神谷の紹介した先進的な小学校「杉山学園」に面談を経て転校する。
- ある夜中に結核性股関節炎で苦しみギブスをつけて入院するが、3週間後には回復しギブスがとれて全快して退院する。絵を描くのが得意。
- 強制疎開を経て転校した疎開先の学校に馴染み、終戦後に旅回りの役者の子役・光代とも知り合う。光代の代役を一時期芝居で演じ大反響となる。
- 戦後、一家で東京に帰郷する。新しい一軒家での要の復員祝いで次弟・俊継と2人で「リンゴの唄」を披露する。
- 岩崎雅紀(いわさき まさのり)
- 演 - 河野純平 → 相原千興
- 蝶子と要の長男、加津子の弟。
- 1944(昭和19)年に要から自宅でバイオリンの指導を受け練習を積み重ねる。練習途中に敗血症にかかり入院するが、回復の見込みはなかった。一時退院後は洗足の自宅で療養し、蝶子たちの見守る中で、要の買ってきたアイスクリームを食べて「美味しい」と言った直後に亡くなる。享年9歳。
- 岩崎俊継(いわさき としつぐ)
- 演 - 服部賢悟
- 蝶子と要の次男、加津子と雅紀の弟。雅紀の死後、ヴァイオリンの練習を受け継ぐ。蝶子、加津子、みさとともに東京を出て疎開し、疎開先では転校した学校に通う。戦後、蝶子に連れられ一家で東京に帰郷する。
- 国分三代治(こくぶん みよじ)
- 演 - 山本亘
- 仙台に住む俊道の甥(俊道の姉の息子)。蝶子の従兄弟にもあたる。俊道の生前の手紙と、みさの希望で俊道亡き後の病院を託したいと伝えられ快諾する。専門は外科医。
滝川の人々
]- 山本たみ(やまもと たみ)
- 演 - 立原ちえみ
- 北山家で働く少女。
- 高畑品子(たかはた しなこ)
- 演 - 大滝久美
- 「北山医院」で働く看護師。俊道の死後、滝川を出て東京に移るみさとの別れをたみと共に惜しむ。
- 田所邦子(たどころ くにこ)→ 大川邦子(おおかわ くにこ)
- 演 - 宮崎萬純
- 蝶子の親友。空知高女の学生。「田所呉服店」の娘。
- 自己主張が強く、はっきり物を言う。
- 担任である神谷に思いを寄せており、神谷が何かと蝶子を気にかけることに嫉妬し、二人についてあらぬ噂を流す。
- 卒業後、「蝶子と岩見沢へ行く」と嘘をついて神谷を何度か訪問。まもなく、思いが抑えきれなくなり、家を出てしまう。
- その後、東京の市ヶ谷で神谷と同棲生活を始め、文具店に勤めるも1年ほどで別居する。蝶子が結婚して子供を儲けている時点で女優となり数々の映画などに出演する。日本の映画界が満州に進出してするようになった頃、女優や映画に潮時を感じる。
- 映画会社の社員で大川と結婚する。大川の出征後も東京に残り続けるが、東京への度重なる空襲をきっかけに、疎開で滝川に帰郷する。
- 1946(昭和21)年4月、東京に戻る。世田谷で同居している大川の両親と共に大川の復員を待ち続けるなか、南方から帰還した元兵士から大川の戦死を聞く。大川を戦争で失った悲しみが癒えたあと、女優に復帰する。
- 彦坂頼介(ひこさか らいすけ)
- 演 - 杉本哲太
- 蝶子の幼馴染。独身。何かとみさから頼まれ事をされ、頼りにされている。一家の大黒柱として米とトウモロコシで生計を立て、病弱な母親と幼い弟妹を支えている。畑を残していたのは母のためでもあった。
- 蝶子に密かに思いを寄せているが、蝶子がそれに気がつくのは空知高女卒業後であった。
- 家業が立ち行かなくなると一家離散を選択。安乃を蝶子に託し、追って自らも上京する。蝶子に会いにくる要を一方的に殴ったことを蝶子から咎められ説得されるが、蝶子たちの前にも職場にも現れなくなる。
- 姿をくらましてから2年後には憲兵となり、野々村家で安乃と再会。滝川でも東京でも逃げたことを卑怯だと言う安乃の言葉を受け、「もうこれからは逃げない。戦場からは逃げられない」という決意からますます頑な性格になり、蝶子たちと再会しても変わらない。
- 戦時中に出征することが決まり、前日に岩崎家を訪れて別れを告げたことが蝶子たちとの今生の別に繋がる。出征前、「自分がお世話になった人たちのために死ねる」と言ったときの表情は穏やかだった。
- 1945(昭和20)年8月9日、激戦地のフィリピンで戦死する。遺骨は安乃と神谷の両夫婦に渡り、のちに郷里・滝川の墓に両親とともに眠る。
- 彦坂いせ(ひこさか いせ)
- 演 - 左時枝
- 頼介の母。持病を抱えており、寝たきりとなっている。
- 第6週にて他界。
- 彦坂安乃(ひこさか やすの)→ 神谷安乃(かみや やすの)
- 演 - 貝ますみ(少女期 : 近藤絵麻)
- 頼介の妹。初登場時点で12歳。
- 一家離散したのちに蝶子のもとへ身を寄せ、連平の知人のもとで奉公する。蝶子とは東京でも親交が続き、蝶子たちの自宅で家事など身の回りの世話を担当する。
- のちに知り合った神谷と親しくなり交際を経て結婚する。戦時中に神谷とともに彼の郷里の札幌に疎開する。戦後、蝶子たちと再会。東京から札幌へ戻る前に滝川へ行く途中で初めて妊娠をしていて、みさたちから「お腹の子供は頼介の生まれ変わりだ」と言われる。
- 1946(昭和21)年5月、戦後も神谷とともに札幌に住み続け、長男・拓(ひらく)を出産する。
- 彦坂公次(ひこさか こうじ)
- 演 - 中垣克麻 → 木内聡
- 蝶子の幼馴染。小学校の同級生。頼介の弟。一家離散後は嘉市の元へ預けられる。その後の動向は不明。
- 石沢嘉市(いしざわ かいち)
- 演 - レオナルド熊
- 「石沢牧場」を経営。俊道が滝川に来ることになるきっかけを作った一人。医師として信頼の厚い俊道の死後、蝶子とともに東京で暮らすというみさに納得いかず、滝川に残って頼ってくれればいいと説得する。蝶子と文通する折、家族で滝川に戻るよう勧めている。
- 嘉市の妻
- 演 - 斉藤和子
- 牧師
- 演 - 新井量大
- 信者
- 演 - 大原穣子、河合理砂、斉藤恵
- おばさん
- 演 - 高木孔美子
- 初回で蝶子が会った通りかかりの女性。
- 署長
- 演 - 鈴木泰明
- 芸者
- 演 - 豊藤美、藤間豊太郎、内田とも子
- 正夫
- 演 - 樋上禎一
- 順平
- 演 - 久住洋平
- オルガン奏者
- 演 - 斉藤恵
- みさが通っている教会でオルガンを演奏している。
- マスター
- 演 - ジョー・グレイス
- 教会の近くにある「喫茶ヴォルガ」のマスター。ロシア人。
- 男
- 演 - 加藤治
- 男
- 演 - 谷津勲
- 俊道に釣りの話をしていた客人。(第32回。クレジット上は「男」であるが、作品内で「松田さん」と呼ばれている)
- 女中
- 演 - 磯部稲子
- 福壽旅館の女中
- 男
- 演 - 三上剛山
- 患者
- 演 - 石黒正男
- 田所久子(たどころ ひさこ)
- 演 - 寺田路恵
- 邦子の母。
空知高等女学校や岩見沢で出会った人々
]- 神谷容(かみや いるる)
- 演 - 役所広司
- 空知高女の蝶子の担任。教育熱心な若い男性教師。生徒からの人気は非常に高く、信頼も厚い。
- 実家は札幌にあるが、岩見沢の下宿で一人暮らしをしている。
- 当時の時代には珍しく柔軟な思考の持ち主で、女性の進学や社会進出を肯定している。
- 国木田独歩が滝川へ来たという逸話を聞き、興味が湧いて北山家を訪問。俊道とみさへの挨拶後、蝶子の成績について話すとともに、音楽の道へ進みたいと相談していることを話す。
- 第6週にて校長との教育観の違いから空知高女を退職していたことが分かる。
- 上京後は童話作家を目指す。
- 昭和16年、年の差を乗り越えての交際を経て安乃と結婚し、途中から千駄木の野々村家の下宿に移る。東京大空襲より前に実家のある札幌へ夫婦で疎開し生活する。
- 戦後、頼介の遺骨を引き取り東京から札幌に戻る途中で安乃が悪阻を起こし、途中の駅の諏訪ノ平で降りたあと偶然蝶子たちと再会する。最終週ではこどもが無事に産まれ、拓(ひらく)と名付けたことや札幌に留まり本屋を開く準備をしている様子が手紙にて分かる。
- 川村市子(かわむら いちこ)〈28〉
- 演 - 中原理恵
- 空知高女の音楽教師。舎監も務めている。音楽の道へ進むように蝶子へ助言する。
- 神谷に好意を抱いているような描写が多々ある。
- 熊田剛造(くまだ ごうぞう)
- 演 - 津嘉山正種
- 空知高女の校長先生。娘がいる。
- 規律に厳しく、良妻賢母教育を掲げている。自由に振る舞う蝶子の言動を問題視し、何かあれば両親を呼びつける。
- 古川
- 演 - 林昭夫
- 空知高女の教頭先生。
- 小田
- 演 - 水島涼太
- 空知高女の教師。
- 吉池
- 演 - 木下浩
- 空知高女の教師。
- 森田
- 演 - 中島元
- 空知高女の教師。
- 女教師
- 演 - 宮内順子
- 空知高女の教師。
- 木崎とよ
- 演 - 十勝花子
- 空知高女の寄宿舎の賄いさん。
- 石井スエノ
- 演 - 仁科扶紀
- 空知高女の友人。
- 飯島加代(いいじま かよ)
- 演 - 蝦名由起子
- 空知高女の友人。実家は函館。高女卒業を前に肺結核を罹患し、涙ながらに歌う蝶子らに見守られて実家へ戻り、幸いにして全快した。
- 山口フサ(やまぐち フサ)
- 演 - 土家里織
- 空知高女の友人。
- 遠山伊佐子(とおやま いさこ)
- 演 - 紘川淳
- 空知高女の友人。
- 石野スズ
- 演 - 加藤麻里
- 空知高女の友人。
- 斉藤峰子(さいとう みねこ)
- 演 - 江馬小百合
- 空知高女の友人。岩見沢の「斉藤寫眞館(=写真館)」の娘。
- 森川とみ子
- 演 - 久野翔子
- 空知高女の生徒。
- 杉本いね
- 演 - 守川くみ子
- 神谷が住む借家の大家。
- 平田タマエ(ひらた タマエ)
- ピアノの披露会で熊田校長が蝶子の代わりに独唱させようとした生徒。町の有力者の娘。(名前のみで直接は登場しない)
- 生徒
- 演 - 松永由美子、外川由紀、榎美咲
- 斉藤源吉(さいとう げんきち)
- 演 - 小野武彦
- 「斉藤寫眞館(=写真館)」店主。峰子の父。15歳で写真屋に修行に入って27年、岩見沢に写真館を開いて15年になる。
- 蝶子を撮影した写真をばら撒いたり、店先に飾ったことで熊田校長の怒りを買うも、「写真は最高傑作だ」と自負。中々外そうとせず、校長との間でひと騒動起きる。
- 川島栄(かわしま さかえ)
- 演 - 秋間登
- 札幌の著名なピアニスト。蝶子がピアノの披露会で独唱した際に褒める。
- ユーリー・ゴドノフ
- 演 - 東銀之介
- パン屋を営むロシア人。冬はパンの売れ行きが良くないらしく、困っていたところ、蝶子の提案で女学校にパンを売りに来る。
- 妻は日本人であり、先立たれている。
- 郵便局員
- 演 - 鶴谷嵐
- 岩見沢の郵便員。
- 加代の母
- 演 - 中村由紀子
- 加代の兄
- 演 - 三原聰
- 女主人
- 演 - 早川亜友子
- 「御待合所」の主人。
東和音楽学校時代に出会った人々
]- 国松連平(くにまつ れんぺい)
- 演 - 春風亭小朝
- 要の親友。映画館の楽士。大きな料亭の三男として育つ。会話では女口調で話す。15歳の時に親戚付き合いしている日本橋のデパートにコネ就職した。
- 音楽部に入部した際に要と知り合う。蝶子と要が結婚したあとは岩崎家を度々訪問して食事することもある。
- 増田たまに気に入られるも乗り気ではなかったが、彼女に借金をするなど腐れ縁が続くうちに絆されるようになる。
- 1946(昭和21)年6月、既に東京にいて上野の闇市でフランス製石鹸の商売を行なう。行商や移転準備の目的で東京にきた蝶子と泰輔と闇市で再会し、二人を仲御徒町の自宅に泊まらせる。南方戦線から戻ったたまと再会し結婚する。
- 佐々木光代(ささき みつよ)
- 演 - 山下容里枝
- 蝶子の親友。東和音楽学校の生徒。山梨県甲府出身。
- 木村益江(きむら ますえ)
- 演 - 山下智子
- 蝶子の親友。東和音楽学校の生徒。東京都四谷生まれ。
- 蝶子・光代に比べて垢抜けたところがある。
- 浜田千代(はまだ ちよ)
- 演 - 岩下雪
- 佐山いと(さやま いと)
- 演 - 横田早苗
- 男子学生
- 演 - 円崎一也、神谷政治
- 梅花亭夢助(ばいかてい ゆめすけ)
- 演 - 金原亭小駒
- 二ツ目の落語家。泰輔の家に下宿している。本名は太田黒平七(おおたぐろ へいしち)。戦時中に召集令状が来て戦地に赴く。
- 戦後に戦地から帰還し、連平と同居する(のちに連平は結婚してたまと同居する)。闇市での連平の商売を手伝っているとき、行商目的で東京にきた蝶子と泰輔との再会を喜ぶ。
- 小西幸夫(こにし ゆきお)
- 演 - 長谷川恒之
- 第39回で蝶子に話しかけようとした学生服の男
- 音楽教師
- 演 - 黒木優美
- 東和音楽学校の音楽教師。
- ドイツ語教師
- 演 - グラウプ・ハンス・ヨアヒム
- 東和音楽学校のドイツ語教師。
- 生徒
- 演 - 神谷政治、鴨川太郎、永谷菊乃
- 河本(こうもと)
- 演 - 梅津栄
- 東和音楽学校の生徒たち行きつけの銀座にある「カフェ泉」のマスター。のちに老後の人生を考慮してマスターを引退する。
- 弁士
- 演 - 松田春翠
- 早川文吉(はやかわ ぶんきち)
- 演 - 鈴木一功
- 恋人の寺坂静の件で要を探し出し殴りつける。
- 宮内(みやうち)
- 演 - 藤田啓而
- 泰輔の経営する活動写真館の職員。
- 桑山(くわやま)
- 演 - 真鍋敏
- 泰輔の経営する活動写真館の職員。
- 坂上清郎(さかがみ せいろう)
- 演 - 笹野高史
- 要の同僚の管楽器(トランペット)奏者。のち要と同じ新交響楽団の入団、戦後東都交響楽団の理事となる。
- 管理人
- 演 - 三川雄三
- 楽団の稽古場の管理人。
- 指揮者
- 演 - 有福正志
- ピアニスト
- 演 - 赤司まり子
- 岩下信子(いわした のぶこ)
- 演 - 灘陽子
- 道郎の片思いの相手。泰輔宅の向かいにある生け花教室の生徒。
- 染子
- 演 - 丘祐子
- 神楽坂の芸者。泰輔と親しい。
- 楽団員
- 演 - 山中一徳、コンセールパイン
- 木下春美(きのした はるみ)
- 演 - 森田典子
- 原田(はらだ)
- 演 - 杉崎昭彦
- 楽団員
- 幽霊
- 演 - 坂俊一
- 女
- 演 - 土生かおり
- 要のツレとして蝶子とすれ違った女性。
- 女
- 演 - 外可京子、大宮美由起、外薗真由美、沢井美穂
1930年代、結婚以降に出会う人々
]- 男
- 演 - 関篤
- 男
- 演 - 山口純平
- 久野(ひさの)
- 演 - 登亜樹子
- 蝶子夫妻のご近所さん。蝶子が自分で仕立てた服を着ているのをみかけて褒め、自分にも仕立てて欲しいと頼む。
- 西(にし)
- 演 - 稲葉年治
- 楽団員
- 小山(こやま)
- 演 - 坂田祥一郎
- 邦子の遊び人の彼氏
- 女
- 演 - かとうゆかり
- 小山の遊び相手
- 郵便配達
- 演 - 米郁男
- レコード会社の男
- 演 - 広森信吾
- 作曲家を連れて岩崎宅を訪れ要に「カフェ小唄」演奏を依頼したが断られてしまう。
- 作曲家
- 演 - 丸岡奨詞
- 「カフェ小唄」の作曲家。
- 玩具屋
- 演 - 前沢迪雄
- 泰輔からヨーヨーの製造を依頼される。
- 杉浦(すぎうら)
- 演 - 山根久幸
- 看護婦
- 演 - 井上裕季子
- 分娩室から出て要に「女の子でした」と告げる。
- 中山音吉(なかやま おときち)
- 演 - 片岡鶴太郎
- 加津子出産後に引っ越した、洗足の家のお向かいに住んでいて建具屋を営んでいる。要とは彼のヴァイオリン練習の騒音を度々口論し合うことがあったが、要の出征と度重なる空襲を経て、建具屋を閉業、妻とともに長野の信州に疎開する。疎開する際、選別の品としてノコギリなどの大工の道具を加津子に渡し、岩崎家との再会を約束する。
- 1946(昭和21)年5月に疎開を終えて妻と東京・洗足の自宅に戻り、翌6月に蝶子や泰輔と洗足で再会し家に招く。蝶子が帰郷したときには、みさ、加津子、俊継と再会する。
- 中山はる(なかやま はる)
- 演 - 曽川留三子※方言指導も兼任
- 音吉の妻。疎開中は蝶子とは手紙で近況を取り合う。
- 1946(昭和21)年5月に音吉とともに信州から東京の洗足に戻る。翌6月に岩崎家跡地を訪れた蝶子や泰輔の二人を見つけ、偶然の再会を喜び久しぶりに語り合う。
- 結婚相談所員
- 演 - 及川ヒロオ
- 連平が邦子とのことを相談に訪れる。
- 小田(おだ)
- 演 - 森田浩平
- 神谷容の童話を出版した出版社の社員。
- 白井(しらい)
- 演 - 市川兵衛
- 新交響楽団の団員。
- 南(みなみ)
- 演 - 千葉茂
- 新交響楽団の団員。
- 吉崎雅代(よしざき まさよ)
- 演 - 松岡由利子
- 河本の奥さんの姪。泰輔が河本から「カフェ泉」を引き継いだ時に店長になる。
- 守衛
- 演 - 田村元治
- 札幌公会堂楽屋入口の守衛。
- 山口信江(やまぐち のぶえ)
- 演 - 岡本舞
- 加津子の担任の先生。
- 大川信吾(おおかわ しんご)
- 演 - 丹波義隆
- 道郎の会社の先輩。邦子のファン。邦子と結婚するが、戦時中に召集令状が来て戦地に赴く。両親は戦後の時点で邦子と世田谷で同居している。
- 南方戦線に出征したときの戦友の話によると、1945(昭和20)年5月にジャングルで敵兵の弾に当たり戦死した。復員したその戦友により遺骨の代わりに遺品(女優時代の邦子の写真も含めて)が持ち帰られ邦子たちの元に渡る。
- 女先生
- 演 - 北瀬りさ
- 杉山学園。加津子の担任。
- 医師
- 演 - 相沢治夫
- 加津子を「慢性関節リューマチ」と診断する。
- 黒木医師
- 演 - 大門正明
- 加津子を「結核性股関節炎」と診断し、即入院を勧める。
- 雅紀が敗血症で入院した際の主治医でもあった。
- 増田たま(ますだ たま)→ 国松たま(くにまつ たま)
- 演 - もたいまさこ
- 加津子の入院先の看護婦。「カフェ泉」の閉店と加津子の快気祝いを兼ねたパーティーで知り合った連平を気に入る。
- 戦局が厳しくなると、連平に自分が従軍看護婦として南方に渡ることを話す。
- 1946(昭和21)年夏、南方戦線から無事に帰還し、青森から先に戻った泰輔と富子の新築中の家で蝶子たちと再会する。念願叶って再会を果たした連平と結婚する。
- 横山里子(よこやま さとこ)
- 演 - 吉田やすこ
- 加津子の入院先の看護婦
- 看護婦
- 演 - 麻生真美子、松井摩味、小堤五月
- 加津子の入院先の看護婦
- 守衛
- 演 - 右京孝雄
- 加津子の入院先の守衛。栄養不良で倒れた神谷容が寝かされた守衛室。容に懸命な安乃の看病を伝える。
1940年代前半、戦時中と戦後に出会う人々
]- 老人
- 演 - 和沢昌治
- 戦時中に閉店する「カフェ 泉」での退院した加津子の快気祝いと邦子の結婚祝いの騒ぎを聞きつけ厳しく注意する。
- 女
- 演 - 中沢敦子
- 国防婦人会に所属。老人に同じく厳しく注意する。
- 男
- 演 - 内山森彦、木場剛
- 道郎が勤める満州支社の上司。岩崎家に道郎の最期の様相を伝える。
- 古道具屋
- 演 - 早川純一
- 蓄音機を買い取ってもらった相手。
- 隣組の人
- 演 - 久保晶
- 夢助の出征式で式辞を述べる。
- 医師
- 演 - 宮沢元
- 岩崎家を訪問し、雅紀を風邪と診断する。
- 区役所の人
- 演 - 伊藤真
- 岩崎家に要の召集令状(赤紙)を届ける。
- 中川
- 演 - 宮川洋一
- 俊道が一時危篤になった時に往診した医者。
- 中本喜作(なかもと きさく)
- 演 - 伊奈かっぺい
- 青森県のりんご農家。蝶子らが俊道の葬儀後東京に帰る際、汽車の中で偶然通路を挟んだ隣に座っていたことがきっかけで交流が始まる。
- 滝川に疎開するつもりだった蝶子一家を自分の小屋に疎開させる。戦後から翌年、東京に帰る蝶子一家から別れの挨拶と感謝の言葉を受ける。
- 男
- 演 - 山崎猛、高杉哲平
- 喜作と同郷の知り合い。同じ汽車に乗り合わせる。
- 在郷軍人
- 演 - 山崎満
- 町内婦人会に竹槍訓練を指導する。
- 男
- 演 - 今西正男、小池幸次
- 蝶子らが避難した防空壕に現れ空襲(5月24日)の被害を伝える。
- 疎開の一家
- 演 - 神田正夫、木村翠、他
- 蝶子の近隣の一家。福島に疎開する。
- 区役所の男
- 演 - 田嶋基吉
- 蝶子一家に強制疎開を通告する。
- 中本よし
- 演 - 高柳葉子
- 喜作の女房。
- 中本良平
- 演 - 中野慎
- 喜作とよしの息子。蝶子一家が東京に帰るとき、隅に引っ込んだまま「さようなら」と見送る。
- 駅員
- 演 - 市川勉
- 諏訪ノ平駅の駅員。
- 行商のおばさん
- 演 - 黒柳徹子
- 第136回に登場。蝶子一行が疎開先に向かう際、みさと俊継の体調不良で途中下車した諏訪ノ平駅で声をかけてくる女性。蝶子一家が喜作のところに身を寄せるきっかけとなる。
- 黒柳朝の長女という理由でドラマにカメオ出演した(そのとき連続テレビ小説のドラマ出演では2回目)。
- 三上
- 演 - 金井大
- 諏訪ノ平産業組合の組合長。
- 斉藤
- 演 - 左奈田恒夫
- 産業組合の職員。
- 花田常子(はなだ つねこ)
- 演 - 栗田ひとみ
- 産業組合の職員。
- 主婦
- 演 - 庭田ルミ子
- 蝶子が着物を持ち込む農家。農作物との着物の交換を断る。
- 田川久子
- 演 - 原あゆこ
- 常子の友人。蝶子から洋裁を学ぶ。
- 斉藤ふみ
- 演 - 田中雅美
- 産業組合の斉藤の娘。常子の友人。蝶子から洋裁を学ぶ。
- 男
- 演 - 夏坂菊男、黒田武士
- 蝶子の披露宴の参席者。
- 松次郎
- 演 - 小野泰次郎
- 喜作の従兄。蝶子の歌の評判を聞き、娘の祝言に歌ってほしいと蝶子に依頼する。
- 男
- 演 - 青森伸
- 宴会の余興で蝶子が歌ったお礼として、蝶子に大福餅とお弁当を土産に持たせる。
- 市川馬之助
- 演 - 加藤武
- 旅芝居の座長。光代の代役で舞台に立った加津子の演技に惚れ込む。
- 大久保千代
- 演 - 溝口貴子
- 旅芝居の座員。馬之助の娘。光代の母。
- 大久保光代
- 演 - 清水愛
- 旅芝居の子役。千代の娘。興行当日、風邪を引き蝶子が代役を務める。
- 座員
- 演 - 笠井心、三谷侑未、小山昌幸、大館光心、大川銀二、長坂しほり
- 旅芝居の座員。
- 主婦
- 演 - 高橋幸子、田村久美子
- 蝶子が着物を持ち込む農家。
- 男
- 演 - 大山豊
- 台風で住居のリンゴ小屋を失った蝶子一家に駅の傍らの倉庫を住まいとして提供する。
- 復員兵
- 演 - 伊藤哲哉、十日市秀悦(方言指導を兼ねる)
- 諏訪ノ平駅に降り立つ。蝶子が千束の様子や要の消息を訊くが詳細は分からなかった。
- 土田よね
- 演 - 根岸明美
- 住まいの外で火を起こして料理している蝶子に「弁当を作る暇がなかったので、行商に行ってる間に米を炊いておいてほしい」と頼む。八戸の漁師の娘。
- 復員兵
- 演 - 小池雄介
- 諏訪ノ平駅のベンチで泰輔に東京の様子を訊かれるが「駅の外には出ていない」と答える。
- 男
- 演 - 石沢徹
- 蝶子に防寒着を背広に仕立て直してほしいと依頼する。「さわだしんじろう」と名乗る。
- 行商の女
- 演 - 小沢悦子、関悦子、阿部光子、本庄和子
- よねから蝶子の評判を聞いて、蝶子に米をわたし飯炊きを頼む。
- 女
- 演 - 生島三保子
- 蝶子に洋服の仕立て直しを注文する。
- 母
- 演 - 木村夏江
- 品川から親戚を頼って諏訪ノ平駅にきた母娘。食堂と勘違い蝶子に声をかける。食事をご馳走になり、東京の様子を語る。
- 復員兵
- 演 - 平山茂夫
- 行商人たちの食事の様子で蝶子の住まいを食堂と勘違いし、力なくその場を去る。
- 復員兵
- 演 - 佐々木良行
- 食堂の客。大陸からの復員。要の所属する麻布連隊は全滅したという噂を語って、蝶子らをがっかりさせる。
- 客
- 演 - 坂本由英
- 食堂の客。みさの注文を間違える接客にイライラする。
- 男
- 演 - 加藤正之、高橋豊
- 食堂に初めて訪れる客。
- 男
- 演 - でんでん
- 食堂に長居する客。女房が諏訪ノ平に疎開していると知って東京からやってきたが、女房が別の男とどこかへ行ってしまい、途方に暮れていた。当てもなく北海道に渡ろうと決心する。食堂を出るときにふとユーモレスクを口ずさみ蝶子の耳に留まる。蝶子の問いに曲名は知らないが中国にいたとき兵隊慰安会でこの曲をヴァイオリンでを弾いた男がいたと答える。蝶子が要の話をすると「じゃ、奥さん…。あれは旦那だよ。きっとそうだよ」と勇気づける。
- 警官
- 演 - 西村淳二
- 役人とともに食堂に現れ「営業許可証がないので営業停止」を強く迫る。
- 役所の人
- 演 - 篠田薫
- 上記警官と食堂に現れ「即刻食堂の営業をやめてもらう」旨、命ずる。
- 正森
- 演 - 池田功
- 三上と連れだって、蝶子に甥っ子の見合いを持ちかける。
- 主婦
- 演 - 大館登美子、高橋幸子、田村久美子
- 蝶子の行商先の漁村、および農村の主婦。
- 漁師
- 演 - 田中勉
- 八戸の漁師。蝶子が持ってきたリンゴと魚を交換する。
- 北海道滝川市の皆さん
スタッフ
]- 原作 - 黒柳朝『チョッちゃんが行くわよ』
- 脚本 - 金子成人
- 音楽 - 坂田晃一
- 演奏 - 新室内楽協会
- テーマ演奏 - 東京フィルハーモニー交響楽団
- 指揮 - 円光寺雅彦
- 考証 - 小野一成
- 医事指導 - 白石幸治郎
- タイトル画 - 安野光雅
- タイトル文字 - 黒柳朝
- 協力 - 北海道滝川市、北海道開拓の村
- 制作 - 小林猛、山岸康則
- 美術 - 内藤政市、斉藤利明
- 技術 - 岡崎兵衛、大沼伸吉
- 効果 - 岩崎進、野村知成、高倉潤一
- 撮影 - 入倉道治、鈴木秀夫
- 照明 - 中里要、久保宣雄
- 音声 - 仲野次郎、原和義
- 記録 - 田中美砂
- 演出 - 清水満、富沢正幸、一柳邦久、榎戸崇泰、秋山茂樹、阿部康彦、三井智一
- 語り - 西田敏行
- バイオリン指導 - 磯恒男、黒柳紀明
- 歌唱指導 - 浜中康子
- 方言指導 - 曽川留三子(北海道)、十日市秀悦(青森)
- 舞台指導 - 乾譲
放送日程
]| 週 | 回数 | 放送日 | 演出 |
|---|---|---|---|
| 1 | 1 - 6 | 4月6日 - 4月11日 | 清水満 |
| 2 | 7 - 12 | 4月13日 - 4月18日 | 富沢正幸 |
| 3 | 13 - 18 | 4月20日 - 4月25日 | 一柳邦久 |
| 4 | 19 - 24 | 4月27日 - 5月2日 | 清水満 |
| 5 | 25 - 30 | 5月4日 - 5月9日 | 富沢正幸 |
| 6 | 31 - 36 | 5月11日 - 5月16日 | 一柳邦久 |
| 7 | 37 - 42 | 5月18日 - 5月23日 | 清水満 |
| 8 | 43 - 48 | 5月25日 - 5月30日 | 富沢正幸 |
| 9 | 49 - 54 | 6月1日 - 6月6日 | 一柳邦久 |
| 10 | 55 - 60 | 6月8日 - 6月12日 | 榎戸祟泰 |
| 11 | 61 - 66 | 6月15日 - 6月19日 | 富沢正幸 |
| 12 | 67 - 72 | 6月22日 - 6月26日 | 一柳邦久 |
| 13 | 73 - 78 | 6月29日 - 7月4日 | 清水満 |
| 14 | 79 - 84 | 7月6日 - 7月11日 | 秋山茂樹 |
| 15 | 85 - 90 | 7月13日 - 7月18日 | 富沢正幸 |
| 16 | 91 - 96 | 7月20日 - 7月25日 | 阿部康彦 |
| 17 | 97 - 102 | 7月27日 - 8月1日 | 清水満 |
| 18 | 103 - 108 | 8月3日 - 8月8日 | 富沢正幸 |
| 19 | 109 - 114 | 8月10日 - 8月15日 | 榎戸崇泰 |
| 20 | 115 - 120 | 8月17日 - 8月22日 | 阿部康彦 |
| 21 | 121 - 126 | 8月24日 - 8月29日 | 富沢正幸 |
| 22 | 127 - 132 | 8月31日 - 9月5日 | 清水満 三井智一 |
| 23 | 133 - 138 | 9月7日 - 9月12日 | 一柳邦久 |
| 24 | 139 - 144 | 9月14日 - 9月19日 | 秋山茂樹 |
| 25 | 145 - 150 | 9月21日 - 9月26日 | 富沢正幸 |
| 26 | 151 - 156 | 9月28日 - 10月3日 | 清水満 |
劇中で使用された楽曲
]- 野ばら(フランツ・シューベルト)
- 鱒(フランツ・シューベルト)
- ユーモレスク(ドヴォルザーク)
- ケンタッキーの我が家(『My Old Kentucky Home』) (スティーブン・フォスター)※蝶子が女学校での披露会で歌った歌。
- ヴァイオリン協奏曲(メンデルスゾーン)
- 椿姫(ジュゼッペ・ヴェルディ)第1幕の劇中歌『乾杯の歌』。
- 蝶々夫人(ジャコモ・プッチーニ)第2幕の劇中アリア『ある晴れた日の朝に』。
- ハンガリー舞曲第5番(ヨハネス・ブラームス)
- 歌曲『優しき愛』(Zärtliche Liebe)(ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン)※劇中の台詞内で『イッヒリーベディッヒ』と呼ばれている。
- 子守歌(フランツ・シューベルト)
- アイネ・クライネ・ナハトムジーク(ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト)
- シェヘラザード (リムスキー=コルサコフ)ヴァイオリン・ソロ
- 暗い日曜日
- ヴァイオリンソナタ第5番 「春」あるいは「スプリングソナタ」(ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン)
- 子守歌(ヨハネス・ブラームス)
- タイスの瞑想曲(ジュール・マスネ)
- 愛の喜び (フリッツ・クライスラー)
- 交響曲第5番 (ドミートリイ・ショスタコーヴィチ)第2楽章 ヴァイオリン・ソロ
- 四季(ヴィヴァルディ)より「春」第1楽章
- ロマンス第2番 (ベートーヴェン)
- 冬の旅(フランツ・シューベルト)より第5曲「菩提樹」 ロッテ・レーマン(ソプラノ)
- 四季(ヴィヴァルディ)より「秋」第3楽章
- オールド・ラング・サイン(蛍の光)スコットランド民謡 ヴァイオリン・ソロ
- ピアノ協奏曲 第1番(チャイコフスキー) 第1楽章 冒頭 蓄音機から流れる。
- ヴァイオリン協奏曲 イ短調 「調和の霊感・第6番」(ヴィヴァルディ) 雅紀の練習曲
- アダージョ ホ長調 K.261(モーツァルト) 雅紀の練習曲
- 交響曲第1番(ブラームス) 第2楽章 ヴァイオリン・ソロ
- ラ・フォリア(アルカンジェロ・コレッリ)雅紀の練習曲
- ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218 (モーツァルト)第1楽章
- 春の歌(メンデルスゾーン)無言歌集第5巻第6曲 坂上晴郎が要の出征式にトランペットで奏でる。
- 軍監行進曲(瀬戸口藤吉)
- きらきら星 俊継のヴァイオリン練習曲
- 女心の歌(ヴェルディ)歌劇『リゴレット』より 連平が俊継の子供用のヴァイオリンで弾く。
- ロング・ロング・アゴー (イギリス民謡)俊継がみさのために弾く。
- 『女は気まぐれ(女心の歌)』La donna è mobile、マントヴァ公爵のカンツォーネ(ヴェルディ『リゴレット』第3幕)蝶子が産業組合で歌う。
- 花嫁人形、春の唄 蝶子が常子の祝言で歌う。
- 波浮の港 蝶子が宴会の余興で歌う。
- リンゴの唄 加津子と俊継が要の復員祝いで歌う。
- ユーモレスク、ハンガリー舞曲第5番 復員した要が弾く。
総集編
]1987年12月26日 19時20分 - 22時35分にNHK総合で放送された。
脚注
]注釈
]出典
]- ^ a b c d e f g h i j k l m n 日本放送協会放送文化調査研究所 放送情報調査部 編『NHK年鑑'88』日本放送出版協会、1988年9月28日、104頁。
- ^ NHKクロニクル
- ^ a b “第38作「チョッちゃん」”. 朝ドラ100. NHK. 2024年9月19日閲覧。
- ^ a b “NHK 連続テレビ小説と視聴者” (PDF). NHK放送文化研究所メディア研究部 (2020年1月30日). 2023年7月27日閲覧。(「付表1 NHK 連続テレビ小説【作品一覧表】」の154頁の38)
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 放送ライブラリー program番号:003810
- ^ “黒柳徹子の母の天真らんまんな半生をモデルに描いた物語「チョッちゃん」を再放送”. NHKドラマ. 2025年3月3日閲覧。
- ^ “世良公則氏が無所属での参院選出馬を表明 「銃爪」などのヒット曲で一世風靡”. 産経ニュースWEST. 産経デジタル. 2025年7月1日. 2025年7月1日閲覧.
- ^ 『連続テレビ小説アンコール「チョッちゃん」放送休止のお知らせ』(プレスリリース)NHK、2025年6月30日。2025年7月1日閲覧。
- ^ “NHK「チョッちゃん」20日まで放送休止「参院選ふまえ判断」 世良さん立候補に配慮か”. 産経ニュースWEST. 産経デジタル (2025年7月1日). 2025年7月1日閲覧。
- ^ 連続テレビ小説アンコール【チョッちゃん】今日から再開しました、2025年7月21日閲覧。
- ^ 蝶子が即興で作曲したことは第77回で明言される。
- ^ 後に夫となることは初登場回のナレーションで明言される。
- ^ ドイツ語の原詩で歌う。週の冒頭に、座学の講義でこの詩の発音を学ぶシーンがある。女学校時代は同じシューベルトの歌曲「菩提樹」は日本語詞で歌っていた。
- ^ 日本語詞で歌う。堀内敬三による訳詞。
- ^ NHK. “古村比呂|人物|NHKアーカイブス”. 古村比呂|人物|NHKアーカイブス. 2025年5月15日閲覧。
- ^ a b 世良公則 - NHK人物録
- ^ NHK. “佐藤慶|人物|NHKアーカイブス”. 佐藤慶|人物|NHKアーカイブス. 2025年5月15日閲覧。
- ^ a b 由紀さおり - NHK人物録
- ^ “チョッちゃん(91)”. 日本放送協会. 2025年7月28日閲覧。
- ^ NHK. “役所広司|人物|NHKアーカイブス”. 役所広司|人物|NHKアーカイブス. 2025年5月15日閲覧。
- ^ 春風亭小朝 - NHK人物録
- ^ “松岡由利子”. テレビドラマデータベース. 2025年7月23日閲覧。
- ^ “NHK番組表チャンネル別番組表ページ”. 日本放送協会. 2025年7月25日閲覧。
- ^ “チョッちゃん”. テレビドラマデータベース. 2025年8月17日閲覧。
- ^ “チョッちゃん”. 日本放送協会. 2025年9月10日閲覧。
- ^ NHK. “安野光雅|人物|NHKアーカイブス”. 安野光雅|人物|NHKアーカイブス. 2025年3月24日閲覧。
関連項目
]- 黒柳朝、黒柳守綱、黒柳徹子
- チョッちゃん物語
- 帯ドラマ劇場・トットちゃん!(古村はこの作品にはモデルとなった朝の母親・門山三好役として出演)
- トットチャンネル
- トットてれび
- 発達障害、学習障害
- 窓際のトットちゃん(劇中のシーン(第16週など)では、小説の言及されている描写がいくつか見られる)
- トモエ学園
外部リンク
]- チョッちゃん - NHK
- チョッちゃん〈第38作〉 - NHK放送史
- 第38作「チョッちゃん」 - NHK朝ドラ全史
- 連続テレビ小説「チョッちゃん」 - NHKドラマ - ウェイバックマシン(2021年4月23日アーカイブ分)
- チョッちゃんが行くわよ 黒柳 朝 - KADOKAWA
- チョッちゃん - テレビドラマデータベース
| NHK 連続テレビ小説 | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
都の風 (1986年度後期) | チョッちゃん (1987年度前期) | はっさい先生 (1987年度後期) |
| NHK BS2 連続テレビ小説・アンコール | ||
心はいつもラムネ色 (2002年度前期) | チョッちゃん (2002年度後期) | ぴあの (2003年度前期) |
| NHK BS・NHK BSプレミアム4K 連続テレビ小説・アンコール | ||
カーネーション (2024年度後期) | チョッちゃん (2025年度前期) | どんど晴れ (2025年度後期) |
- 連続テレビ小説
- 1987年のテレビドラマ
- 自伝を原作とするテレビドラマ
- 伝記ドラマ
- 黒柳徹子
- 由紀さおり
- 世良公則
- 音楽を題材としたテレビドラマ
- 北海道を舞台としたテレビドラマ
- 青森県を舞台としたテレビドラマ
- 東京都を舞台としたテレビドラマ
- 北海道の歴史を題材とした作品
- 東京都の歴史を題材とした作品
- 昭和戦前時代の日本を舞台としたテレビドラマ
- 太平洋戦争を跨った昭和時代を舞台としたテレビドラマ
- 日本の旧制教育機関を舞台としたテレビドラマ
- 滝川市の歴史
ウィキペディア, ウィキ, 本, 書籍, 図書館, 記事, 読む, ダウンロード, 無料, 無料ダウンロード, 携帯電話, スマートフォン, Android, iOS, Apple, PC, ウェブ, コンピュータ, チョッちゃん に関する情報, チョッちゃん とは何ですか? チョッちゃん とはどういう意味ですか?


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