アミュントール
アミュントール(古希: Ἀμύντωρ, Amyntōr)は、ギリシア神話の人物である。長母音を省略してアミュントルとも表記される。テッサリアー地方のオルメニオンの王オルメノスの子で、エウアイモーンと兄弟。ポイニクス、アステュダメイアの父。
神話
ホメーロスの叙事詩『イーリアス』によると、アミュントールには美しい妾がいて、妾ばかりを愛していたので、アミュントールの妻は息子のポイニクスに、妾を誘惑するよう懇願した。ポイニクスがしぶしぶ母の言葉に従うと、アミュントールはすぐに妾とポイニクスの関係を疑い、のみならずエリーニュスの名を呼んでポイニクスを呪った。このためポイニクスはアミュントールを殺そうとしたが周囲の人間に止められ、故国を逃れてペーレウスのもとに身を寄せた。
アポロドーロスによると、アミュントールの妾の名はプティーアーで、この妾がアミュントールにポイニクスによって穢されたと讒言したため、アミュントールはポイニクスを盲目にし、ポイニクスはペーレウスにケイローンのところに連れて行かれ、癒されたという。
後にアミュントールはヘーラクレースがオルメニオンを通過するのを武力で遮ったために殺された。ヘーラクレースはアミュントールの娘アステュダメイアとの間にクテーシッポスをもうけたという。
その他の人物
- エジプト王アイギュプトスの50人の子の1人。ダナオスの娘デーモディタースと結婚して殺された。
脚注
参考文献
- アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年)
- ストラボン『ギリシア・ローマ世界地誌』飯尾都人訳、龍渓書舎(1994年)
- ディオドロス『神代地誌』飯尾都人訳、龍溪書舎(1999年)
- ヒュギーヌス『ギリシャ神話集』松田治・青山照男訳、講談社学術文庫(2005年)
- ホメロス『イリアス(上)』松平千秋訳、岩波文庫(1992年)
- 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、岩波書店(1960年)
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