塩化オキサリル
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| 物質名 | |||
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優先IUPAC名 Oxalyl dichloride | |||
組織名 Ethanedioyl dichloride | |||
別名
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| 識別情報 | |||
CAS登録番号 |
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3D model (JSmol) |
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| ChemSpider |
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| ECHA InfoCard | 100.001.092 | ||
| EC番号 |
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PubChem CID |
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| RTECS number |
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| UNII |
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CompTox Dashboard (EPA) |
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InChI
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SMILES
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| 性質 | |||
化学式 | C 2O 2Cl 2 | ||
| モル質量 | 126.92 g·mol−1 | ||
| 外観 | 無色の液体 | ||
| 匂い | ホスゲンのような | ||
| 密度 | 1.4785 g/mL | ||
| 融点 | -16℃ | ||
| 沸点 | 63 ~ 64℃ at 1.017 bar | ||
水への溶解度 | 水と反応する | ||
| 屈折率 (nD) | 1.429 | ||
| 危険性 | |||
| 労働安全衛生 (OHS/OSH): | |||
主な危険性 | 毒性、腐食性、催涙性 | ||
| GHS表示: | |||
絵表示 | ![]() | ||
重要な用語 | Danger | ||
危険性報告 | H314, H331 | ||
予防報告 | P261, P280, P305+P351+P338, P310 | ||
| NFPA 704(ファイア・ダイアモンド) | ![]() 3 1 2 W | ||
| 安全データシート (SDS) | External MSDS | ||
| 関連する物質 | |||
| 関連するカルボン酸塩化物 |
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| 関連物質 |
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特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。 | |||
塩化オキサリル(えんかオキサリル, oxalyl chloride)は構造式 (COCl)2で表される化合物である。シュウ酸の2つのカルボン酸がカルボン酸塩化物となった構造を持つ、無色の液体である。有機合成化学においてよく用いられる。シュウ酸を五塩化リンで処理すると得られる。
有機化学への応用
]酸塩化物の合成
]有機合成化学では、カルボン酸を対応する酸塩化物へと変換する際によく用いられる。塩化チオニルと同様、塩酸などの揮発性の副生成物が発生する。
塩化オキサリルは比較的マイルドで、より選択性のある試薬だと考えられている。触媒量のジメチルホルムアミドを添加することが多い。
芳香族化合物のアシル化
]塩化アルミニウムの存在下で芳香族化合物と反応し、対応する酸塩化物を発生させる。この反応はフリーデル・クラフツ反応として知られている。続く加水分解により、対応するカルボン酸が生成する。
ジエステルの合成
]他の酸塩化物と同様、アルコールと反応するとエステルが生成する。
この反応はピリジンのような塩基の存在下で行われることが多い。なおフェノールと反応するとフェニルオキサリルエステルを生成するが、この反応はサイリュームに応用されている。
アルコールの酸化
]塩化オキサリルとジメチルスルホキシド、トリエチルアミンを組み合わせると、アルコールを対応するアルデヒドやケトンへと酸化できる。この反応はスワーン酸化として知られている。
危険性
]水と激しく反応し、塩化水素を発生する。
参考文献
]- ^ a b Nomenclature of Organic Chemistry: IUPAC Recommendations and Preferred Names 2013 (Blue Book). Cambridge: The Royal Society of Chemistry. (2014). p. 797. doi:10.1039/9781849733069-FP001. ISBN 978-0-85404-182-4
- ^ Oxalyl chloride: odor
- ^ a b c d e Oxalyl chloride MSDS
- ^ Salmon, R. "Oxalyl Chloride" in Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis 2001, John Wiley & Sons, New York.DOI: 10.1002/047084289X.ro015
- ^ Vogel, A.; Steffan, G.; Mannes, K.; Trescher, V. "Oxalyl chloride" DE 78-2840435 19780916.Chemical Abstracts Number 93:94818
- ^ Neubert, M. E.; Fishel, D. L. (1990). “Preparation of 4-Alkyl- and 4-Halobenzoyl Chlorides: 4-Pentylbenzoyl Chloride”. Organic Syntheses (英語).
{{cite journal2}}: CS1メンテナンス: 複数の名前/author (カテゴリ); Collective Volume, vol. 7, p. 420 - ^ Sokol, P. E. (1973). “Mesitoic Acid”. Organic Syntheses (英語).; Collective Volume, vol. 5, p. 706
外部リンク
]- 日本国 国立環境研究所 Webkis-plus シュウ酸ジクロリド
- カルボン酸塩化物
- 有機反応試剤
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