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ニクムビラー(梵: निकुम्भिला, Nikumbhilā)は、インドの叙事詩『ラーマーヤナ』に登場する羅刹女(ラークシャシー)。ランカー島の守護女神とされる。
かつてニクムビラーはブラフマー神から「汝が猿の手に敗北するとき、ランカー島に災厄が訪れる」と予言されていた。後にハヌマーンが海を越えてランカー島に忍び込んだときニクムビラーはランカーの城門の前にいて、やって来てハヌマーンに何者であるかを問いただした。しかしハヌマーンが正体を明かそうとせず、執拗にランカーの都を見たがった。このためニクムビラーは怒ってハヌマーンを打ったが、逆に殴り返されて倒された。ニクムビラーはブラフマー神の予言の成就する時が来たことを悟り、ハヌマーンに城門を越えることを許したという。
脚注
] - ^ 『インド神話伝説辞典』p.248。
- ^ 阿部知二訳、p.251-252。
参考文献
] - 『ラーマーヤナ 世界文学全集III-2』阿部知二訳、講談社、1966年。
- 菅沼晃 編『インド神話伝説辞典』東京堂出版、1985年3月。ISBN 4-490-10191-0。
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| 登場人物 | | イクシュヴァーク王家 | - ラーマ
- ラクシュマナ
- シーター
- バラタ
- シャトルグナ
- ダシャラタ
- カウサリヤー
- カイケーイー
- スミトラー
- ジャナカ
- マンタラー
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| ヴァナラ族 | - ハヌマーン
- スグリーヴァ
- ヴァーリン
- アンガダ
- スシェーナ
- ガンダマーダナ
- ナラ
- ニーラ
- マインダ
- ドゥヴィヴィダ
- ターラー
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- ジャーンバヴァット
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| ラークシャサ | - ラーヴァナ
- クンバカルナ
- ヴィビーシャナ
- カラ
- シュールパナカー
- マンドーダリー
- ダニヤマーリニー
- インドラジット
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- デーヴァーンタカ
- トリシラス
- クムバ
- ニクムバ
- ヴィディユッジフヴァ
- サラマー
- トリジャター
- ニクムビラー
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| 鳥族 | |
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| その他の登場人物 | - アガスティヤ
- アナスーヤー
- ヴァシシュタ
- ヴァールミーキ
- ヴィシュヴァーミトラ
- カバンダ
- ターラカー
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- リシュヤ・シュリンガ
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| 地名 | |
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| 挿話 | - 乳海撹拌
- ガンガーの降下
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- トリシャンク
- サガラ
- バギーラタ
- メーナカー
- ラムバー
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| 派生文学 | - ラグ・ヴァンシャ(カーリダーサ作)
- ラーヴァナヴァダ(ラーヴァナの殺戮, バッティ作)
- マハーヴィーラチャリタ(大武勇の行状, バヴァブーティ作)
- ウッタララーマチャリタ(ラーマ王の後日物語, バヴァブーティ作)
- バーララーマーヤナ( ラージャシェーカラ作)
- ラームチャリトマーナス(トゥルシーダース作)
- ラーマキエン
- 宝物集
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| 関連項目 | - インド神話
- ヒンドゥー教
- アヴァターラ
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- 古式ムエタイ
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